いつモノコト

「EIZO」でデュアルディスプレイ。あえて違うサイズ

昨年12月に、5年ほど使ってきたディスプレイが不調になってきたので買い換えました。EIZOのFlexScan 24.1型「EV2456」と23.8型「EV2451」です。4辺フレームレス&フルフラットで機能もデザインも気に入っています。価格はAmazonでEV2456が54,000円、EV2451が37,000円でした。2台買った理由はデュアルディスプレイとして使うからです。ただ、どちらも画面サイズと解像度は異なるのですが、それには理由があります。

EIZOを選ぶ理由

筆者がEIZOを選んだ理由は、まず、目が疲れにくいからです。きっかけは大学時代に進学祝いで買ってもらった「EV2336W」との出会いでした。それまでのモニターは長時間使っていると涙目になり、目を擦りながら作業をしていたのですが、EV2336Wを使い始めた途端に涙目が無くなり、作業が快適になりました。その後も同社のモニターを使い続けていますが、いつも目に優しい印象です。

次に、サポート体制がしっかりしている点です。全製品に5年間30,000時間以内なら無償の保証が付与されます。この保証にはこれまでも何度かお世話になっていて、EV2336Wは4年目ぐらいで電源不良の故障、CG2420は3年目ぐらいで画面の色味がおかしくなったのですが、EV2336Wは不良のためパネル交換修理、CG2420は本体交換対応をしてくれました。

一応、高価な買い物なので他社も検討しました。会社で新しく買ってもらったiiyamaやBENQも検討したのですが、ブルーライトカットやちらつき防止、輝度自動調整などの機能が入っていてEIZOと遜色ないように見えましたが、ドット抜け保証や製品保証のサービスなどを考え、EIZOにしました。

選んだ理由はデザインと実用性

EIZO製品の中でもFlexScan EVシリーズを選んだ理由はデザインと実用性にあります。デザインは4辺フレームレスでフルフラット。上部と左右横フレームのベゼルが1mmになり、非表示エリアがEV2451で4.3mm、EV2456で5.2mm、下部フレームのベゼルは両機種共に11.7mmになりました。

またフレーム部分のメーカーロゴ刻印がないのも良いです。多くのディスプレイは下部ベゼルにメーカーロゴの刻印がされています。筆者はこれが嫌です。特に映像を見ている時はとても気になってしまいます。どんな作品を見ていてもメーカーの存在感が否めません。もしある場合はテープで隠すぐらいです。

EV2451フレーム(出展:EIZO)
EV2456フレーム(出展:EIZO)

スタンドは、直径185mmの円型で、EV2336Wと比べて一回りコンパクトになり、アームの付け根部分が中央寄りだったのが後方寄りになりました。これが以外と大きな改善点でした。

これまで筆者は付属品のスタンドはあまり使っていませんでした。スタンド底部が広いせいで机の面積の大部分を占めてしまうからです。そのため、スタンドは使わずにモニターアームを使っていました。しかし、今回はスタンドがコンパクトになり、あまり邪魔ではなくなりました。付け根も後方寄りになったことで、従来品と比べて画面の位置が72.2mm下がり、ディスプレイとの距離もとることができます。

スタンド(コンパクトで付け根より後方に)
スタンドの位置比較(出展:EIZO)

このスタンドは前後5~35度、左右344度、上下はEV2451で最大172.7mm、EV2456で158.6mmまで動かせ、なかなか自由度が高いです。スムーズに動き、自分の望む位置で調整しやすいです。

EV2451スタンド(メーカー商品ページより引用)
EV2456スタンド(メーカー商品ページより引用)

USBハブもついています。筆者は充電式キーボードとマウスを使っているので、ここに充電ケーブルを挿して充電しています。わざわざ充電器を別に用意しなくていいのは助かります。場所もとりません。

USBハブポートで充電(最大5V/0.9Aまで対応可能)

デュアルディスプレイで使う

筆者が2台のディスプレイを購入した理由は、デュアルディスプレイ環境として使いたいからです。デュアルディスプレイは、1台のPCに2台のディスプレイを接続して使う方法です。ディスプレイを2台使えるのでその分表示エリアを広く使えます。しかし、同じ製品を2台ではなく、わざわざ別の画面サイズ、解像度の製品を購入したのには理由があります。

1台目はEV2456です。こちらは解像度がWUXGA(1,920×1,200)でアスペクト比が16:10です。フルHDより縦幅が若干大きい仕様なのがポイントです。

筆者はRPGでよく遊びます。しかも古めの作品が多いので画面サイズが4:3のものがほとんどです。これをフルHDで縦横比を固定して表示すると縦幅が短い分、画面が小さくなってしまうのです。そこを改善できるのがWUXGAサイズです。フルHDと比べて画素数が120ピクセル増えたことにより、縦画面を大きく表示できます。僅かな差に見えますが、意外と効果が感じられます。

YouTubeやNetflixなどの動画視聴時も便利です。画面が縦に広いおかげで上下の文字やシークバーが映像を邪魔しません。筆者は映像をコマ送りする癖があるので、シークバーが映像に被らないのは助かります。

通常再生時
上下に文字や再生バーが入っても映像を邪魔しない!

もう1台はEV2451です。こちらは解像度がフルHD(1,920×1,080)でアスペクト比が16:9です。WUXGAより120ピクセル小さいですが、筆者はこのディスプレイを「縦置き」で使うので、縦幅が小さくてもあまり問題がないのです。

Webページを縦で見た様子
Wordを縦書きにした様子

縦置きにして使うことで、Webページを閲覧する際、スクロールする量が少なくて済みます。筆者が縦置きで使う理由はこれです。Webページは大抵縦長に作ってありますので、横画面より多くの情報を一目で見ることができます。短いページであればそれほど苦ではありませんが、長いとスクロールが手間です。1画面でより多くの情報をみられるようにすることで、全体の流れがより確認しやすくなります。

また、値段もポイントでした。EV2456と比べてEV2451は17,000円も安いです。どうせ縦に置きますので、画面サイズを合わせる必要もないため、安価なものを選びました。

使い方は横画面のEV2456で動画鑑賞、ゲーム、文章などを書きながら縦画面のEV2451で調べ物などの作業をしています。書いた文章を全体的に確認したいときも縦画面を使います。デュアルディスプレイでは、より多くの情報を一覧しながら作業できるので、作業効率があがります。シングルディスプレイにはない利便性があり、ぜひお勧めしたい使い方です。

設置して使い始めた様子
西園寺正太郎

趣味はオーディオとモノづくり、湯豆腐と鯵が好きなちょっと渋い20代