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9月8日から新衛星データで大雨・降雪予測を強化 気象庁
2026年9月2日 14:07
JAXAと気象庁は、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW)に搭載された高性能マイクロ波放射計3(AMSR3)の観測データを、9月8日から気象庁の数値予報システムで利用開始する。
AMSR3は、地表面や大気中の水蒸気、雲、降水・降雪などから放射されるマイクロ波を全球規模で観測するセンサー。従来のAMSR2に加え、対流圏中・上層の水蒸気を捉える新たな観測チャネルを備える。
JAXAと気象庁による検証では、AMSR3データを数値予報の初期値作成に利用することで、水蒸気の解析・予測精度が向上し、降水量予測の改善につながることが確認された。北海道南西部の降水事例でも、AMSR3を利用した予測で降水量の過小評価が改善している。
これにより、大雨や降雪などの予測精度向上が期待され、天気予報だけでなく、注意報・警報など防災気象情報の基礎となる数値予報の高度化にもつながる。また、海上や観測点の少ない地域を含め、全球の水蒸気分布を継続的に把握できるため、台風や低気圧に伴う降水の予測改善にも寄与する可能性がある。
気象庁では、すでにAMSR3データを海面水温解析や海氷解析にも利用しており、気象・海洋監視の高度化に加え、水産業や船舶の安全・効率的な航路選定への活用も期待されている。
