ニュース
JR西と佐川、「手荷物当日配送サービス」 新幹線+トラックでホテルへ
2026年5月27日 19:02
JR西日本と佐川急便は、「顧客体験価値の共創」に関する連携協定を5月27日に締結した。その一環として、京都・大阪~広島・博多間において、駅・ホテル等に手荷物を即日配送するサービス「Same-day Delivery WEST」を6月24日に開始する。
手荷物配送サービスは、両社の鉄道と物流ネットワークを活用し、訪日外国人旅行者等を対象に実証実験として実施。京都・大阪~広島・博多間をモデルケースとし、「新幹線による高速な広域配送」と「トラックによるきめ細やかな地域内配送」によって、西日本の都市間で手荷物を当日配送する。
実施区間と料金は以下の通り。
- 京都駅・大阪駅・新大阪駅→広島駅・広島市内ホテル:11,000円/個
- 京都駅・大阪駅・新大阪駅→博多駅・福岡市内ホテル:12,000円/個
- 広島駅→新大阪駅・大阪市内ホテル・京都市内ホテル:11,000円/個
- 博多駅→新大阪駅・大阪市内ホテル・京都市内ホテル:12,000円/個
ホテル配送可能エリアは、京都市北区・左京区・右京区・上京区・中京区・東山区・下京区・伏見区・南区、大阪市淀川区・北区・中央区・福島区・此花区・西区・浪速区・天王寺区・阿倍野区、広島市東区・中区・南区、福岡市博多区・中央区。民泊など受け付け無人の宿泊施設は対象外。
販売は海外OTA(Klook・KKday)等で、JR西日本のレールパスとのバンドル商品についても、あわせて設定する。
海外OTAと連携し、JR西日本の鉄道パスと同様の販路で予約・決済を実現しつつ、佐川急便の伝票システムを活用した旅行前(旅マエ)での配送手配を行なうことで、訪日外国人旅行者等が旅マエで安心して予約可能な手荷物サービスの提供も目指す。
連携協定で「顧客体験価値の向上」「交流人口の拡大」
両社は連携協定の取り組みを「モビリティとロジスティクスの共創エコシステム」と位置づけ、モビリティとロジスティクスサービスのシームレスな連携による「顧客体験価値の向上」、観光に付随する手荷物の課題解決によるインバウンドを中心とした「交流人口の拡大」を目指す。各々が有する強みやアセットを組み合わせることによる、西日本エリアの地域が抱える社会課題の解決を目的としている。
「顧客体験価値の向上」に向けては、JR西日本の鉄道予約システムと、佐川急便の物流配送システムを連携することで、移動に関連した多様なサービスとともに、両社のモビリティ・ロジスティクスサービスを提供することを目指す。また、28年を目途に、佐川急便の物流オペレーションシステムとの連携を通じて、JR西日本グループが提供する様々な荷物に関するサービスの統合による、効率化と利便性の向上を目指す。
また、地域活性化の観点から、インバウンド旅客が地方を訪れやすくする運送サービスを戦略的に提供し、地方誘客の促進と持続可能な地域経済の活性化の両立を目指す。
Same-day Delivery WESTは「交流人口の拡大」に向けた取り組みの1つ。インバウンド旅客の間で西日本エリアの人気は高い一方、鉄道での観光における手荷物の持ち運び、観光地や列車内における手荷物のマナーや手荷物による観光地の選択の制約が課題となっている。
この課題を解決するため、JR西日本とジェイアール西日本マルニックス、佐川急便の3社で手荷物即日配送サービスの実証実験を実施する。
実証実験では駅で預ける形だが、将来的には駅や空港ホテルで預けた荷物を、目的地の駅やホテルで当日に受け取れるサービスの提供を目指す。




