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福岡空港から熊本・鹿児島に新幹線で手荷物配送 ヤマトとJR九州

JR九州とヤマト運輸は、10月1日から福岡空港国際線ターミナルで受け付けた手荷物を、熊本県と鹿児島県の宿泊施設に当日中に配送するサービスを開始した。JR九州が提供するサービス「はやっ!便」と同様の貨客混載方式で新幹線により輸送する。

手荷物は福岡空港の「福岡空港 国際線旅客ターミナルビル内 宅急便カウンター」で預かり、ヤマト運輸が博多駅まで輸送。その後、新幹線に積み替えて熊本駅と鹿児島中央駅へ運び、駅到着後に再びトラックで配送し、対象宿泊施設には18時以降に届ける。対象施設は「アパホテル熊本交通センター南」や「かごしまプラザホテル天文館」、「JR九州ホテル鹿児島」など。料金は宅急便運賃(持込割適用)に2,200円を加えた金額。支払いは現金や電子マネー、QRコード決済、クレジットカードに対応する。

受付時間は7時30分~11時で、縦・横・高さの合計200cm以内、30kgまでの荷物を対象とする。サービス開始時は熊本、鹿児島両県の宿泊施設が対象で、今後拡大を検討している。

九州地域では観光客数が回復傾向にあり、2024年にはコロナ禍前の水準を超えた。2025年3月には福岡空港国際線ターミナルがグランドオープンしており、さらなる利用増が見込まれる。

両社は2022年9月に焼きたてのパンを、JR熊本駅・鹿児島中央駅・長崎駅・大分駅近辺に即日配送する実証も行なっており、特産品や観光客のニーズに応じた物流サービスの展開を進めてきた。