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カカクコム、欧州のファンドが買収 非公開化でAI時代に対応

欧州の投資ファンドEQT傘下のKamgras 1株式会社は12日、「食べログ」や「価格.com」を運営するカカクコムを買収すると発表した。買収は、公開株式買付(TOB)により行なわれ、普通株式1株につき金3,000円、買付予定数の下限は34,941,000株(所有割合17.51%)。カカクコムもTOBに賛同しており、買収が完了すればカカクコムは上場廃止となる。

既存株主のKDDIとデジタルガレージも賛同しており、KDDIは株式を売却。デジタルガレージは、カカクコム株式を一旦売却するが、Kamgras 1の親会社に20%出資し、カカクコムに引き続き関与していく。

今回の非公開化は、従来の筆頭株主であるデジタルガレージがEQTを含む複数のファンドから提案を受けたことがきっかけ。非公開化により、短期的利益に捉われない機動的な意思決定体制の構築と事業強化を図る。

狙いとしては、SEO(検索エンジン最適化)に依存した集客モデルから転換し、「AIに代替されない」プラットフォームに向けて、アプリやSNSによるユーザー接点の強化を図る。加えて、データの活用、決済におけるデジタルガレージとの協業強化などを予定している。

また、カカクコムではこの売却にあたり、ベイン・キャピタルとLINEヤフーによる公開買付提案を受けていたことも明かしている。このTOB価格が3,000円となっており、従来のEQTとデジタルガレージの提案より高かったことから条件を引き上げるなどで、今回の決定に至ったとしている。