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Geminiがグーグルアプリの“文脈”で回答 「パーソナルインテリジェンス」日本展開

Googleは、日本において、Geminiの「パーソナル インテリジェンス」を提供開始した。Google AI Plus(月額1,200円)、Pro(同2,900円)、Ultra(同36,400円)プランを利用する個人アカウント向けに15日から順次提供を開始し、数週間以内に無料版にも拡大する。有効にすると、Web、Android、iOSやGeminiのすべてのモデルで利用可能となる。

パーソナルインテリジェンスは、GmailやGoogle フォトなどのGoogleアプリをGeminiと連携し、ユーザーごとにパーソナライズされた回答を得られる機能。過去の購入履歴や好みのブランドに応じた商品提案、乗り継ぎ時の食事の提示、旅行プランや趣味の提案などに活用できる。Geminiと、連携するアプリはユーザーが管理可能で、Gmail、Google フォト、YouTube、Google 検索とワンタップで連携できる。

パーソナル インテリジェンスの強みの一つは、複雑な情報元を横断して論理的に思考する「推論能力(Reasoning)」。もう一つは、メールや写真などから特定の詳細情報を検索し抽出(Retrieving)して、ユーザーの問いに答える能力。これらを組み合わせることで、テキスト、写真、動画を自在に扱い、ユーザー一人ひとりに最適化された回答を提供可能となる。

例えば、ゴールデンウィークに北海道旅行を計画している場合、フェリーやホテルの予約完了メールは届いていても、その詳細は別々に保存されている。ここで、Geminiに「北海道旅行の予定を教えて」と尋ねると、Gmailから予約の詳細を整理し、わかりやすいタイムラインを作成。また、Google フォトから数週間前に保存した現地の地図のスクリーンショットや、お土産のアイデアの写真を呼び出せる。

さらに、最近視聴した現地のグルメに関するYouTube動画をもとにレストランを提案するなど、複数のアプリを開いて履歴を探さずに、スムーズに情報を確認できるとする。

プライバシーを優先するため、パーソナル インテリジェンスはデフォルトでは「オフ」。どのアプリと連携させるかはユーザーが選択する。回答の根拠は、どのアプリからかを明示して、正確性を担保。回答が意図と異なる場合は、「窓側の席が好みだと覚えておいて」とその場で指摘したり、パーソナライズを適用せずに回答を再生成できる。

また、健康に関するデータなどの機微なデータについては、Geminiによる積極的な推測を避け、ユーザーから質問があった場合にのみ回答するなど、適切な「ガードレール」を設けている。

グーグルは、Gmailの受信トレイや Google フォトのライブラリの情報をモデルトレーニングに直接利用することはない。特定のプロンプトやモデルによる回答など、限定的な情報のみを使用し機能を改善する。

なお、不正確な回答や無関係なトピックを関連付けてしまう「過度なパーソナライズ(over-personalization)」が発生する場合もある。その場合は、「悪い回答」ボタンをクリックし、フィードバックを送れる。

また、人間関係の変化や、多岐にわたる興味関心のニュアンスを汲み取ることが難しい場合もある。例えば、ゴルフ場の写真がたくさんあるため、「ゴルフ好き」と判断されるが、実際は「ゴルフ好きではなく、息子が好きだから同行しているだけ」という背景(ニュアンス)までは汲み取れないといったケースだ。こうした場合は、「ゴルフは好きではありません」と直接伝えるだけで、情報の修正が可能。

パーソナルインテリジェンスの利用は、18歳以上から。ベータ機能は個人のGoogle アカウントで利用可能で、Google Workspace Business、Enterprise、Education のユーザー アカウントは対応しない。