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隣のHDMI端子に干渉しない スリムになった新「Fire TV Stick HD」
2026年4月15日 22:00
Amazonは15日、"HDMIポートサイズ”にスリム化した新型「Fire TV Stick HD」を4月15日から予約開始し、4月30日から出荷開始する。価格は6,980円。
ストリーミングデバイス「Fire TV」のエントリーモデルで、新OS「Vega OS」を搭載して、ユーザーインターフェースを一新したほか、ボディは大幅にスリム化した。横幅は前モデルと比較して約30%スリムとなり、HDMIポートに近いサイズになった。これにより、テレビとの接続時も隣のHDMIポートに干渉しづらく、テレビ背面にすっきりと設置できるようになった。
UIも刷新し、動作を高速化。本体の起動やアプリを開く速度を改善し、前モデルから平均30%高速化している。特に検索やスクロールなどの速度が改善された。
給電方法も改善。従来のFire TV Stick HDではUSB microB端子から給電していたが、電源ケーブルがUSB Type-Cに刷新。テレビのUSB端子から給電しやすくなった。また、付属の給電ケーブルもUSB Type-Cを採用するほか、約30cmのL字ケーブルが付属している。
また、AV1コーデックにも対応。対応する動画配信サービスでは、より少ない帯域で動画を楽しめるようになる。
外形寸法は21.1×14.5×91.5mmで、従来モデル(30×13×86mm)から大幅にスリム化。Wi-FiもWi-Fi 6(従来はWi-Fi 5)となり、BluetoothもVer.5.3に強化されている。なお、同梱品はUSBケーブル(約30cm)とリモコンのみで、従来付属していたHDMI延長ケーブルと、USB電源アダプタが省略され、ケーブルも短くなった(従来は約90cm)。
Alexaによる音声操作にも対応する。生成AIベースの「Alexa+」の日本対応については、「我々もAlexa+には興奮している。ぜひ期待してほしいが、乞うご期待(stay tuned)」(Amazon Fire TVバイスプレジデントのジョシュア・ダノヴィッツ氏)と述べるにとどまっている。
日本独自の「アニメ」タブ
ハードウェアとともに、Fire TVのユーザーインターフェース(UI)の刷新も特徴。ホーム画面は、上部のカテゴリー別のタブを改善したほか、お気に入りアプリの表示を拡張している。
カテゴリー別のタブでは、日本向けに「アニメタブ」を開発した。これにより、アニメだけを見たい場合は、アニメタブからすぐにアクセスできる。日本ではアニメの人気が非常に高く、オススメにアニメが多く並ぶケースがある。一方、それほどアニメを見ない人も相当数おり、そうしたケースではホーム画面にアニメが並びすぎるという課題もあったという。
カテゴリータブは、映画・TV番組・アニメ・ライブの4項目が用意される。今回のアニメタブの追加により、アニメを見る人はよりアニメがレコメンドされやすく、絞り込みやすくなる。アニメタブには、ユーザーごとのオススメが表示されるほか、「春アニメ」、「前期のアニメ」、「日常系・ゆるアニメ」といった、より"深い”カテゴリー分類が行なわれる。
一方、あまりアニメを見ない人へのホーム画面のオススメでは、アニメが少なめになるという。ユーザーの利用実態にあわせたオススメが行なわれるのが、新UIの特徴と言える。
なお、アニメタブは今後の利用状況等を見ながら、海外展開なども検討していくという。
新UIでは、画面左に「メニュー」、画面右に「ショートカットパネル」を表示可能。ショートカットパネルは、リモコンのホームボタンを長押しすると、動画再生中でも画面右側にメニューが表示され、画質・音質の調整が可能。さらに、画面を見ながらRingのセキュリティカメラの応答などにも活用できる。
メニューは、動画以外の写真やアプリストアに素早くアクセスできるようになる。
加えて、ホーム画面に配置できるアプリの数を拡大し、20個まで選べるようになった(従来は6個)。お気に入りのアプリを10個まで1画面上に表示でき、横にスクロールして最大20個まで選べる。U-NEXTやABEMA、Huluなど従来のFire TVシリーズで提供されていたほとんどのアプリが新Fire TV Stick HDでも用意される。
UI刷新はOSの変更によるもので、従来のFire OSから「Vega OS」となり、動作の高速化や検索機能の強化などが図られた形だ。
また、新たなアクセシビリティ機能も搭載。画面上の文字やコンテンツ動画サムネイルを大きく表示するといった設定も可能になる。
新OSは、Fire TV Stick HDから導入を開始し、順次Fire TV Cube、Fire TV Stick 4K、Fire TV Stick 4K Plusに展開していく。また、他のFire TV Stick 4K SelectやFire TV搭載テレビ(パナソニック製、JVC製)などにも展開予定としている。
スマートテレビユーザーも「Fire TV」
Amazon Fire TVバイスプレジデントのジョシュア・ダノヴィッツ氏は、Fire TVのミッションについて、「カスタマーの望むものを素早く届けること」と語り、今回のFire TV Stick HDの「速さ」について強調。かつてのテレビ放送から、ビデオレンタル、動画配信への進化の中で、便利さとともに、「見たいものが見つけにくい」という課題も生まれてきた。そうした課題に対する回答として、Fire TV Stick HDを用意したという。
Amazon デバイス Fire TV 事業部の西端明彦事業部長は、Fire TVの登場から10年以上経過しても高い支持を得ていると強調。最近のテレビには「スマート機能」が搭載されているが、Amazonの調査によれば、スマートテレビのユーザーの47%がFire TVなどのストリーミングデバイス経由で動画配信を見ているという。
これは最新の機能にアップグレードしやすいこと、また例えば「ダウンタウンTV」など新たなサービスが出てきた場合でも、Fire TVのほうが対応が速いことなども理由としている。
ユニークな使い方としては16.7%が「旅」でFire TVを使っているという。ホテルなどのテレビにHDMIでFire TVを接続し、「いつもの環境」で動画を楽しめることから支持されており、こうしたニーズに応えることも、今回スリムした一因という。スリムになったことで、確実にテレビに繋げられ、テレビからの給電をしやすくなったと強調している。




















