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X、「おすすめ」の投稿アルゴリズムをオープンソース化
2026年1月20日 17:06
イーロン・マスク氏は1月11日、自身のXで「投稿の表示に使われているすべてのアルゴリズムとコードを、7日以内にオープンソース化する」と予告していたが、1月20日、その内容が公開された。
「X アルゴリズム」は、同社の「For You(おすすめ)」フィードで使用されている投稿の表示アルゴリズムであり、xAIが開発したGrokモデルを基盤としている。
リポジトリはApache 2.0ライセンスのもと、GitHubで公開された。ネットワーク内外の投稿を対象に、Grokベースのトランスフォーマーモデル「Phoenix」が各投稿のエンゲージメント確率を算出し、表示順位を決定する構成。最大の特徴は、「人気投稿を優先する」といった決め打ちのルール(ヒューリスティック)を排除し、ユーザーの過去の行動をもとに、どの投稿が重要かを機械学習で予測する点にある。
アルゴリズムはまず、ユーザーの「いいね」や「返信」、フォローリストや好みの特徴といった情報をもとに、表示候補となる投稿を集める。候補の投稿は、フォロー中のアカウントからの投稿(Thunder)と、フォロー外の投稿を機械学習で抽出する仕組み(Phoenix Retrieval)から取得される。
その後、重複する投稿や、ブロック済みアカウントからの投稿、古い投稿、自身の投稿、ミュートキーワードなどが除外され、最終的な候補だけが残る。これらの投稿に対して、「Grok-1」の構造を応用したトランスフォーマーモデル「Phoenix Scorer」がスコアを算出する。
Phoenix Scorerは、各投稿について「いいね」「返信」「リポスト」「クリック」など、複数の行動が起きる確率を個別に予測し、それらに重みをかけて総合スコアを計算する仕組み。さらに、同一著者の投稿がタイムライン上に偏らないようスコアを調整することで、表示内容の多様性も確保される。表示前にはスパムや暴力的内容の排除など、追加のフィルタリングも行なわれる。
マスク氏は今後も4週間ごとにアルゴリズムを更新し、変更内容を公開するとしている。また、現時点のアルゴリズムに課題が多いことを認めたうえで、「Xが改善に取り組む様子をリアルタイムで見られる」とし、取り組みの透明性を強調。他のSNSではこのような情報公開は行なわれていないとXで述べている。
We know the algorithm is dumb and needs massive improvements, but at least you can see us struggle to make it better in real-time and with transparency.
— Elon Musk (@elonmusk)January 20, 2026
No other social media companies do this.https://t.co/UMvBlD1ZpV
We will make the new 𝕏 algorithm, including all code used to determine what organic and advertising posts are recommended to users, open source in 7 days.
— Elon Musk (@elonmusk)January 10, 2026
This will be repeated every 4 weeks, with comprehensive developer notes, to help you understand what changed.
