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X、ハッシュタグを含む広告を突如終了

Xは、6月27日24時から「X広告」でハッシュタグを中止する。27日に突如発表した。

Xのオーナーであるイーロン・マスク氏は、かねてからハッシュタグが嫌いだと公言していたが、26日には「明日から、ハッシュタグという美的悪夢(esthetic nightmare)がXの広告から禁止される」とXに投稿。日本のXのアカウントでも27日の終了が発表された。

マスク氏は、24年12月にも「ハッシュタグは使うな」と投稿。「潜水艦に網戸をつけるくらい役に立たないもの」など、ハッシュタグ不要論を重ねて言及してきた。一方、Xではハッシュタグに任意の「絵文字」を設定できる「ブランド絵文字」など、ハッシュタグを使った広告商品を展開してきた。今回、X広告において「ハッシュタグを含む広告」が禁止された。

日本のXビジネスのアカウント(@Business Japan)では、ハッシュタグ広告廃止の目的について、「快適なプラットフォーム体験の向上」と説明。変更は、xAIの技術を活用した新しいユーザーレコメンデーションシステムの導入に伴うもので、広告配信の最適化とエンゲージメント向上を目指しているという。

ブランド絵文字やブランドアニメーション、ブランドいいねなどのブランド機能については、引き続き投稿上で表示される。ただし、プロモーション(広告としての配信)としての使用はできなくなる。

6月27日から順次、ハッシュタグを含むX広告の配信を停止し、27日深夜24時までに全て停止される可能性がある。ハッシュタグを含まない広告やキャンペーンは、引き続き通常通り配信される。

Xでは広告主に向けて、広告クリエイティブのテキスト内にハッシュタグを使用している場合は、ハッシュタグを除いた新しい広告クリエイティブへの差し替えるよう呼びかけている。なお、この告知が投稿されたのは27日の16時46分。ハッシュタグ広告が27日に終了する直前での突然の仕様変更となった。

マスク氏は、今後のX広告では、「縦のサイズに基づいて広告料金を請求する方向」と投稿。縦方向の画面占有率に応じて、料金を設定していくとしている。