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OpenAI、初のAIスキル認定コース 資格取得も

OpenAIは9日(米国時間)、AIによる雇用機会の拡大を目的とした初の公式認定コースを開始した。一般向けの基礎編「AI Foundations」と教師向け「ChatGPT Foundations for Teachers」の2コースを用意する。

AI Foundationsは、主要企業や公共機関とのパイロットプログラムを通じてChatGPT上で提供される認定コース。最新のAIツールの使い方や、さまざまな業種に応用できるコアスキルを実践的に学習できる。

ChatGPT内で完結する初の学習コースで、学習者はChatGPT上でタスクに取り組み、フィードバックを受けつつ振り返りまで行なえる。ChatGPTはチューターや練習の場、フィードバックループとして機能する。

修了すると、就職に役立つAIスキルの習得を証明する認証が得られ、追加のコースや実践的なプロジェクトを受講することで、より包括的な認定資格「OpenAI Certification」の取得も目指せる。

同コースは、CourseraやETS、Credlyらと連携して、資格の信頼性の向上を目指している。ChatGPT Labの学生に早期アクセスが与えられているほか、アリゾナ州立大学とカリフォルニア州立大学の教職員や学生と連携して、認定資格の試験運用も実施している。

ChatGPT Foundations for Teachersは、Courseraで受講できる教師向けオンラインコースで、教育者がAIの専門知識を身につけ、授業や校務に活用できるよう支援することを目的としている。

幼稚園から高校までの教員を対象に、ChatGPTの仕組みやツールの操作・カスタマイズ方法、実際の授業や事務作業への具体的な活用方法を解説する。

まずはCourseraで提供されるが、2026年初頭には同様の実践的な学習体験をChatGPTおよびChatGPT for Teachers内にも直接組み込む予定で、教師向けの認定資格も今後拡充するという。同コースはアメリカ教員連盟との取り組みで、約40万人の教師に実践的なAIスキルを習得してもらうことを目指している。

いずれのコースも、今後開設されるジョブマッチングのプラットフォーム「OpenAI Jobs Platform」の基盤となる取り組みであり、同社はIndeedやUpworkとも連携しつつ、30年までに1,000万人のアメリカ人にAI認定資格を取得させる目標を掲げている。