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アスクル、Web注文を再開 ランサムウェア被害から一部復旧

ランサムウェア被害でサービスの多くを停止していたアスクルが、「ASKUL」Webサイトでの注文を12月3日午前9時から再開した。アスクルはランサムウェア攻撃によるシステム障害により、10月19日から受注・出荷を停止。事業所向けの「ASKUL」を最優先で復旧を進めており、12月の本格復旧を目指すとしていたが、45日間の停止からWeb注文が再開された形だ。

3日から、ASKUL(事業所向け)サービスにおいて、Webサイトでの注文を再開。一部物流センターからの倉庫管理システムを使用した在庫商品出荷の再開は12月中旬以降を予定しており、出荷商品・出荷センターは順次拡大する。新規のWeb注文の再開にあわせて、新規の会員登録も再開している。

ただし、現在の出荷トライアルは、ランサムウェア被害を受けた倉庫管理システム(WMS)を使用しない運用で、通常サービスよりも配達に時間がかかるほか、対象商品も箱(ケース)はコピーペーパー、ペーパータオル、トイレットペーパー、ゴミ袋、介護用おむつ、介護用品、飲料、洗剤などの596アイテム、単品(バラ)は注射針、シリンジ、カテーテルなど、医療機器・衛生材料など約500アイテムに限定されている。

なお、アスクルのWMSを経由しない、直送品については約1,450万アイテムが従来の全サプライヤー(867サプライヤー)から出荷再開している。

個人向けECの「LOHACO(ロハコ)」は、ASKULの本格復旧後に再開する。