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復旧中のアスクル、サプライヤー直送品拡大 本格復旧は12月以降

アスクルは、10月19日に発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害に関し、サプライヤー直送品を拡大するなど、サービスの復旧に向けた取り組みの進捗(第10報)を発表した。

サービスの復旧の基本方針は、ASKUL(事業所向け)サービスを先行して対応し、出荷は安定稼働を確認しながら順次拡大していくというもの。Webサイトはセキュリティ対策の強化や安全性を確認した上で再開する方針で、注文は出荷オペレーションの安定稼働の準備が整い次第再開予定。現時点では12月上旬を予定する。

復旧はこれまでに、事業所向けサービスについてFAX注文や手運用から開始しており、11月12日からはWebサイト(ソロエルアリーナ)での注文再開や出荷拠点の拡大を実施、サプライヤー直送品の出荷も再開されている。

11月15日からは新たに、ソロエルアリーナから注文したユーザーにサプライヤーから直送する商品について、「従来のアスクル在庫商品」を「サプライヤーからの直送品」として届ける体制が追加された。約6,000アイテムが対象。出荷は各サプライヤー拠点からで、出荷能力に変更はない。なお、直送に対応するサプライヤーは1つ増え10社となっている。

本格復旧フェーズは12月上旬からを見込む。ASKULのWebサイトでの注文と、一部物流センターからの通常出荷(現在の箱単位ではなく、単品の注文・出荷が可能な体制)を再開する予定。稼働する物流センターも順次拡大させていく。

なお、LOHACO(ロハコ)はASKULサービスの本格復旧開始後に再開する。