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サイバーエージェント社長交代 ABEMA開局から10年でメディア事業黒字化
2025年11月14日 18:45
サイバーエージェントは14日、2025年度通期決算を発表した。創業来28期増収を継続するとともに、注力して投資してきたメディア事業が「ABEMA」開局後、10年ぶりに黒字化。また、創業社長の藤田晋氏が会長となり、新社長に山内隆裕氏が就任する人事も発表している。
売上高は前年同期比9.1%増の8,740億円、営業利益は同78.9%増の717億円。ABEMA等を含むメディア&IP事業は、売上高が2,315億円(前年同期比15.7%増)、営業利益72億円(87億円増)「ABEMA開局以来大きな赤字を突っ込んできたが黒字化した」(藤田晋社長)とし、10年ぶりの黒字化となった。
積極的にコンテンツ投資し、大幅増益。アニメ・スポーツ・オリジナル番組等の視聴が好調で、週間アクティブユーザー(WAU)は2,847万となった。恋愛番組やバラエティ番組が人気でWAU拡大に繋がっているという。
IP投資も強化し、原作からマネタイズまで一気通貫できる体制の構築を目指している。また、外部パートナーとの連携によるコンテンツを拡充しており、DAZN、WOWOW、JSPORTS、Disney+、グリーンチャンネル、DOWNTOWN+などとの連携もWAU拡大に寄与しているとする。
広告事業は、売上高4,612億円(前年同期比6.1%増)、営業利益は176億円(同14%減)。大型顧客の離脱を受けつつも堅調に推移。減益理由については、AIを活用した新規事業への投資などの影響とする。
ゲーム事業は、売上高2,167億円(同10.6%増)、営業利益600億円(同96.5%増)。新作を7本リリースし、大型ヒットを創出。外部決済効果もあり、大幅増益となった。
中長期では、メディア&IP事業と広告事業で利益を積み上げゲーム事業でのヒットを狙い、高収益なビジネスモデルを目指すとしている。
なお、藤田晋社長が代表権を持つ会長となり、代表取締役社長として専務執行役員の山内 隆裕氏が昇格する人事も発表。まずはで代表取締役二名体制で引き継ぎを進め、2年後の2027年には山内新社長が独自の中長期ビジョンを発表、4年後の2029年には社長業の8割の引き継ぎ完了を目指すとしている。







