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九段下駅直結の170mの高層ビル 33年度竣工へ

東京都は、地下鉄九段下駅と直結する駅前広場空間を整備する「九段南一丁目地区市街地再開発組合」の設立を認可した。高さ約170m、地上32階建ての複合施設を建設し、2033年度の竣工を予定している。

事業名称は、「東京都市計画事業 九段南一丁目地区第一種市街地再開発事業」。32階建ての複合施設は、事務所、店舗、公共公益施設、駐車場などで構成。業務・商業などの複合的な機能を備えながら、公共公益施設などを導入する。施行地区は東京都千代田区九段南一丁目で、九段会館テラスに隣接。千代田区の中枢に相応しい、高度機能創造・連携拠点を創出するとしている。

地下2階、地下1階、地上1階のアトリウム空間や屋外広場などを設け、駅とまちの結節空間の役割を担う。周辺集客施設でのイベント時の駅利用者が滞留できる空間を拡充し、地域の拠点を形成する。広場は災害時の帰宅困難者の受け入れ空間となり、周辺と連携した防災拠点機能も拡充していく。

位置図
地下3階、地上32階建て

新たな歩行者ネットワークも確保し、日本橋川沿いの区道拡幅、内堀通り沿いに庇のある歩行者空間を整備する。日本橋川沿いの親水性を高めるための歩行空間の創出、内堀通り沿いの緑化など、皇居方面につながるみどりのネットワークも創出していく。

延べ面積は約81,260m2。総事業費は約932億円。