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東京都、飯田橋駅周辺整備計画を具体化 高架下や歩行者デッキ
2025年7月31日 13:41
東京都は、「飯田橋駅周辺基盤整備方針」のうち、JR飯田橋駅東口周辺、駅前立体広場(A2出入口付近)、歩行者デッキの仕様、事業スケジュールなどの具体的な内容を取りまとめた。
飯田橋駅周辺基盤整備方針は、東京都が飯田橋駅周辺の道路、鉄道駅、コンコース等の都市基盤について、駅周辺のまちづくりと連携し、その充実・強化を図るための指針として23年4月に策定したもの。基盤整備方針の内容をより具体化させることを目的に推進会議を設置し、検討を進めてきた。
今回、基盤整備方針のうち、基盤整備の検討が具体化したものを取りまとめた「飯田橋駅周辺基盤整備計画」を策定。各都市基盤施設の必要性、位置・構造・規模などの仕様、整備および維持管理に係る関係者間の役割分担、事業スケジュールなどを公表した。
東口周辺では、JR飯田橋駅東口高架下の歩行空間の拡充、南側での駅前立体広場や歩行者専用道路の整備、A4出入口の改良整備を行なう。
東口エリアは改札付近の歩行者滞留空間が狭い、A4出入口などの地下鉄出入口が混雑しているといった課題がある。また、周辺で再開発の計画があることから、将来はさらなる混雑が予想される。こういった課題を解消するための計画としている。
A2出入口付近の駅前立体広場については、A4出入口同様に混雑や歩行者動線のわかりにくさという課題への対応とともに、駅周辺の滞留空間が不足しているという課題解消を図り整備する。
歩行者デッキは、東口北側の飯田橋交差点の歩行者動線を整備するもの。飯田橋交差点は外堀通り、目白通り、大久保通りの都道3路線が交差している。交差点にかかる飯田橋歩道橋は12時間当たりの利用者数が約7万人に及ぶ、地域にとって必要不可欠な都市基盤施設となっている。また、千代田区、新宿区、文京区の区境に位置した、3区をつなぐ歩道橋でもある。
歩道橋も時間帯により混雑が発生しており、将来的にはさらなる混雑が想定される。また、車いす利用者などの安全な通行空間の確保といった、バリアフリー対応の強化も必要とされている。一方で、歩道橋は構造上の特性や、橋脚に近接・一体化した地下構造物の存在により、部分的な撤去や架け替えが難しいという課題もある。
こうした課題に対応するため、歩行者デッキの整備を計画。今回策定された整備計画では、第1期区間として文京区~JR飯田橋駅周辺のデッキについてスケジュール等を具体化している。
これら3つの整備計画は、2025年度から2035年度にかけて実施される。整備方針ではそのほか、東広場の整備・A1出入口の改良整備、北広場の整備、B1出入口の改良整備、地下連絡通路の整備が挙げられている。






