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Excelでよく出る「#VALUE!」「#REF!」など5大エラーの原因と対処法
2025年11月13日 08:20
Excelを操作していると、セルに「#VALUE!」などのエラーが表示されてしまうことがあります。「またか...」と困った方も多いのではないでしょうか。
今回は、よく表示される5つのエラー「#VALUE!」「#REF!」「#NAME?」「#DIV/0!」「#N/A」について、エラーの原因とその対処方法について解説します。
加えて、正しい数式なのにエラーになるケースや、セルの左上に表示される三角マークについても説明しています。Excel操作で実践的に役立つ内容なので、ぜひ、最後まで読んでくださいね。
Excelでよく表示されるエラー5選
まず、「#VALUE!」や「#REF!」など、よく表示される5つのエラーについて説明します。エラーごとに原因が違うので、そこに着目してみてください。ぐっと理解が深まると思います。
文字列混入などによる数値計算エラー「#VALUE!」
「#VALUE!」は、数式や数式で参照しているセルに問題があるときに表示されます。いろいろなケースがありますが、主な原因としては「文字列を計算しようとしている」「関数の引数の指定が誤っている」といったことが考えられます。
たとえば、下の図で「金額」は「単価×個数」を計算して求めています。セルD5には「=B5*C5」を入力していますが、セルC5に文字列の「-」が入力されているために「#VALUE!」が表示されています。
このような四則演算(+、-、×、÷)の数式では、計算対象のセルに文字列が含まれているとエラーになります。四則演算で「#VALUE!」が表示されたときは、この点を確認しましょう。
なお、セルに入力している文字列はそのままで、エラーが出るのを回避したいときは、IFERROR関数を使いましょう。IFERROR関数については「#DIV/0!」で詳しく解説しますので、そちらも参考にしてくださいね。
無効なセル参照エラー「#REF!」
「#REF!」が表示されるのは、無効なセル参照が原因のときです。たとえば、下の図で「定員合計」のセルには、B列の「定員」の合計をSUM関数で求めています。ここで、B列を削除してみますね。
そうすると、「定員合計」のセルに「#REF!」が表示されます。これは、SUM関数の数式で参照していたセルがなくなってしまったからです。
ほかにも、次のようなケースでよく表示されます。
- 別のシートを参照している場合、そのシートの名前を変更や削除した
- 関数の引数にセル参照を指定する際、その指定が誤っている
- 数式が参照しているセルに、カット&ペーストで別のデータを上書きした
「ref」は「reference」(レファレンス)の略語で、「参照」や「参考」といった意味があります。「#REF!」が表示されたときは、まずは参照しているセルが存在しているかどうか、セル参照が正しいかどうかを確認しましょう。
関数・定義名のエラー「#NAME?」
「#NAME?」が表示されるのは、数式で使っている名前に原因があるときです。たとえば、下の図ではAVERAGE関数で平均を求めていますが、最後に不要な「E」があるために「#NAME?」が表示されています。
単語「name」の意味のままですね。「#NAME?」が表示されたときは、数式に入力している関数名、テーブル名、セル範囲に付けた名前について、入力ミスがないかどうかを確認しましょう。関数では、引数の指定についても確認してみてくださいね。
また、数式中で文字列を""(ダブルクォーテーション)で囲み忘れたときにも、「#NAME?」が表示されます。これは、未定義の名前と解釈されるためです。もし、関数名などの名前に入力ミスがないときは、このような原因を探ってみましょう。
ゼロ除算エラー「#DIV/0!」
Excelで割り算は「/」で示しますよね。「#DIV/0!」は、数式で「0」または空白のセルで割っているときに表示されます。たとえば、下の図で「前年比」は、「売上高÷前年」を計算して求めています。セルD5には「=B5/C5」を入力していますが、セルC5が空欄のために「#DIV/0!」が表示されています。
こうした場合は、IFERROR関数を使ってエラーを回避しましょう。IFERROR関数は、数式の結果がエラーになるとき、自分の好きな値を表示できる関数です。
たとえば「=IFERROR(B5/C5,"")」のように、引数に「計算式」と「エラーになるときに返す値」を指定します。ここでは「""」(ダブルクォーテーション2つ)を指定し、エラー発生時に空白を返すようにしています。
値が見つからないエラー「#N/A」
「#N/A」は、検索対象の値が見つからないことを示すエラーです。VLOOKUP関数、XLOOKUP関数、MATCH関数といった検索系の関数でよく表示されます。たとえば、下の図ではセルB4にVLOOKUP関数を入力し、セルA4に入力した「コード」を「商品リスト」の表から検索し、該当する商品名を取り出しています。
しかし、商品リストにないコードを入力すると、該当する値がないため「#N/A」が表示されます。このようにVLOOKUP関数などで「#N/A」が表示されたときは、検索値や検索範囲などが正しいかどうかを確認しましょう。
この場合のエラーはIFERROR関数を使うことで回避できます。
代表的な5つのエラーをご紹介しましたが、それぞれのエラーの意味や原因を理解していただけたでしょうか。今後、エラーの対処や防止に活用してみてくださいね。
数式は正しいのに、なぜか「#VALUE!」のエラーが出る?
「数式は正しいのに、なぜかエラーが表示されてしまう」ということがありますよね。たとえば、下の図で「合計金額」のセルには、「金額」を合計するために「=D3+D4」を入力しています。シンプルで正しい数式ですよね。それなのに「#VALUE!」が出ています。
このエラーの原因は、D列の「金額」のセルに入力している数式にあります。IF関数を使って、「人数」が未入力のときには、「""」(ダブルクォーテーションを2つ)を指定して空白を返しています。この「""」(ダブルクォーテーションを2つ)で表す空白は、文字列として扱われるため、「#VALUE!」が発生したのです。
Excelでは文字列を直接四則演算できないことは、前述の「#VALUE!」のエラー解説で説明した通りです。このように数式が正しいのに「#VALUE!」が表示されたときは、参照しているセルに問題がないかを確認しましょう。なお、この場合はSUM関数を使って計算しましょう。SUM関数は文字列を無視して計算するので、エラーを回避できますよ。
エラーを解消しても、セルの左上に三角マークが表示される!
Excelを使っているとき、セルの左上に緑の三角マークが表示されることがありますよね。この三角マークは「エラーインジケーター」と呼び、セルに入力されているデータが誤っている可能性があることを知らせるものです。
これはあくまで「可能性」を示すものであり、実際には誤りがなくても表示されることがあります。もし、「#VALUE!」などのエラーの解消後に表示されていても、数式が正しければ無視してかまいません。三角マークを消したいときは、セルを選択すると表示される「!」アイコンをクリックし、「エラーを無視する」を選択しましょう。見た目がすっきりします。
今回は、Excelの操作中、セルによく表示されるエラーについて解説しました。エラーごとに意味や原因を理解しておくと、修正のヒントが得られ、作業効率も向上します。今後のExcel作業にぜひご活用ください。

















