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Bluesky、ソーシャルご近所で“本物の会話”に焦点
2025年11月4日 13:23
分散型SNSのBlueskyは、「健全なソーシャルメディア」に向けた現在の開発の進捗状況や今後の展望を明らかにした。
新たに開発に取り組まれているのは、ユーザーがすでに会話していたり知り合いだったりする人々をマッピングするシステム。Bluesky上で自然に形成される「social neighborhoods」(ソーシャル上の近隣)にフォーカスするもので、会話や返信の関連性が高くなり、身近に感じられて、誤解が生じにくいものにできるとしている。
見たくない投稿は非公開で「低評価」
まもなくテストが開始されるのは、「低評価」(dislike)のシステム。低評価は非公開で、ユーザー最適化を改善するための新しいシグナルとして利用される。まずはDiscoverタブやその他のフィードで活用される。
低評価は、ユーザーが見たくない投稿の種類をシステム側が理解するのに役立てられるほか、リプライの表示順位にもわずかに影響を与え、質の低いリプライの可視性を下げる可能性があるとしている。
有害な投稿の検出を強化
Blueskyでは、有害(toxic)、スパム的、話題からの逸脱、悪意のある返信を、より適切に検出できるよう開発が進められている。一線を越える投稿は、リプライスレッド、検索結果、通知でランクが下げられ、目にする機会が減らされる。
返信時に“文脈”の理解を促す
トップレベルの投稿にある返信ボタンの動作方法がわずかに変更され、テストが実施されている。テストでは、ボタンを押すと、投稿作成画面に移動する代わりにまず完全なスレッドに移動するようになっている。これは「返信する前に読むことを奨励する」という考えによるもので、会話の文脈の崩壊を防ぎ、重複した返信を減らすためのシンプルな方法としている。
細かく制御できる返信設定を“周知”
Blueskyの返信設定は、投稿者に誰が返信できるかについて細かな制御が可能になっているが、「多くの人がその存在に気付いていない」という。デザインの改善や投稿作成画面で一度限りの案内を出すといった展開を行なう。
Blueskyは返信設定について、「望まないリプライが発生する前に防げる」もので、会話を自分で形作り、“自分に属するもの”にする重要な機能と位置付ける。既存のSNSは「本物の会話ではなく、注目と怒りを最適化するシステム」に依存している指摘、返信機能の改善はこうした問題の核心を突いて、改善を図るものとしている。
ランキングを改善
ほかにも現在、ランキング機能の改善、デザインの変更、新しいフィードバックツールについて、これらを組み合わせて開発が進行中としている。
なお、Blueskyは11月1日にユーザー数が4,000万人を突破したことも明らかにしている。
