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AWSとOpenAI、AIインフラで5.8兆円の大型提携

Amazon Web Services(AWS)とOpenAIは3日(米国時間)、複数年にわたる戦略的パートナーシップを発表した。これにより、OpenAIは高度なAIワークロード向けにAWSのインフラを利用可能となり、今後7年間にわたり継続的に拡大する。提携規模は380億ドル(約5兆8,600億円)。

AWSはOpenAIに対し、数十万個のチップを搭載したAmazon EC2 UltraServerを提供し、NVIDIA GPU(GB200/GB300)を同一ネットワークにクラスタリングすることで、相互接続システム全体で低遅延性能を実現。高度な生成AIワークロード向けに数千万CPU規模へのスケーリングを可能とする。OpenAIは、すでにAWSコンピューティングの利用を開始しており、全容量を2026年末までに展開することを目標とし、27年以降への拡張能力も想定している。

これらのクラスターは、ChatGPTの推論処理から次世代モデルのトレーニングまで、多様なワークロードをサポートするよう設計されており、OpenAIのニーズに適応できるという。Microsoftとの提携関係により、Azureを中心にクラウド基盤を構築してきたOpenAIだが、10月の組織再編完了とあわせて、他社クラウドサービスとの協業を進めている。