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PayPal、ChatGPTの即時決済「Instant Checkout」に対応

PayPalは、OpenAIが提供するChatGPT上の即時決済機能「Instant Checkout(インスタントチェックアウト)」に、PayPal決済を対応させる方針を明らかにした。今後、ChatGPTを通じた商品購入が、数タップで完結するようになる見込み。

Instant Checkoutは、ChatGPT上で展開される「エージェントコマース」の実現に向けて開発された決済機能で、ユーザーがChatGPT上で見つけた商品を、そのままチャット内で購入・決済まで完結できる仕組み。

ChatGPT上で商品の購入まで可能になる

この基盤となるのが、OpenAIとStripeが共同開発した通信規格「Agentic Commerce Protocol(ACP)」。PayPalはこのACPを採用し、決済処理に加えて、自社のグローバルな加盟店ネットワークをChatGPT上に展開する。アパレル、ファッション、美容、電子機器など、数千万点に及ぶ商品が、ChatGPT上で検索・購入できるようになる見込み。

Instant Checkoutでは、PayPalのウォレット機能の銀行口座、残高、クレジットカードなど複数の支払い手段を活用できる。さらに、購入後の配送追跡や紛争解決などのサポートも受けられる。PayPalは、「Delegated payments API」を通じて、カード決済の処理も担当する。

加盟店側では、個別にChatGPTとの連携を行なう必要がなく、PayPalのACPサーバーを通じて自動的に商品カタログが連携される仕組み。PayPalは、加盟店のルーティングや決済の認証処理など、裏側の複雑な処理も担う。

ACPの仕組みによる商品カタログとの連携は、2026年に開始される見込み。一方、PayPal決済への対応時期は明らかにされていない。