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アドビ、Fireflyに楽曲生成や動画編集など新機能 AIアシスタントも

アドビは28日、生成AIツール「Adobe Firefly」の最新アップデートを発表した。「Firefly Image Model 5」のプレビュー版を公開したほか、楽曲や音声の生成機能、画像や動画の編集機能などを追加。Web版のホーム画面も刷新し、各機能へよりスムーズにアクセスできるインターフェースを導入した。

画像生成では、中核エンジンとしてより高画質な画像生成が可能なFirefly Image Model 5のプレビュー版が導入された。また、「画像を編集」(ベータ版)を追加し、生成画像やユーザーがアップロードした写真・イラストに対し、テキスト指示で部分的・対話的に編集できるようになった。

たとえば、「夜のシーンにして」と指定すれば、画像をすべて作り直さずに昼間の画像を夜間に置き換えるなど、雰囲気や要素を部分的に変更でき、意図に沿った微修正ができる。

Firefly Image Model 5(プレビュー版)を導入
テキスト指示で画像を部分的に修正できるようになった

サウンド生成では、公開済みの効果音生成に続き、「サウンドトラックを生成」(ベータ版)および「音声を生成」(ベータ版)を搭載。サウンドトラックを生成は、雰囲気・スタイル・目的のプリセットを指定して、最長300秒(5分)までの商用利用可能な楽曲を生成できる。

音声を生成は、テキストで台詞を入力し、音声モデルと言語を選択すると読み上げ音声を生成できる。20カ国語に対応し、速度や間の調節も可能。

サウンドトラックを生成

動画生成では、「動画を編集」(プライベートベータ版)を追加した。手持ちの映像やFireflyで生成したクリップをタイムラインにドラッグ&ドロップして編集できる。編集中のフレームから新たな映像素材を生成できる点を特徴とし、現時点では、本格的な動画制作よりもビデオコンテなどの試作段階の制作に向くとしている。

動画を編集

このほか、ElevenLabs、Google、Topaz Labs、Luma AI、OpenAI、Runwayなどのパートナーモデルが利用可能になるほか、ユーザーがAIモデルをパーソナライズし、ユーザー自身のスタイルにあわせて一連のアセットを生成できる「Firefly カスタムモデル」(プライベートベータ版)も発表した。

パートナーモデルも利用可能

また、Firefly内で利用できる対話型クリエイティブAIアシスタント「Project Moonlight」のプレビュー版も公開。エージェント型AIによるインターフェースで、複数のアドビ製アプリを横断して動作する。

同アシスタントでは、SNSなどから得たインサイトを踏まえたアイデア提案からコンセプトの具体化までを数分で支援できるという。今後数カ月以内の正式リリースを予定している。

Project Moonlight