アドビ、企業向けAI「Firefly Foundry」　ブランドに沿う生成を実現

アドビは4日、企業のブランドコンテンツに最適化した専用の生成AIモデルを提供する「Adobe Firefly Foundry」を発表した。企業が保有するブランドアセットやデザイン素材を学習させた専用モデルを共同開発し、画像・動画・音声・ベクター画像・3Dなどのマルチモーダル生成に対応する。

基盤には商用利用に配慮した生成AIツール「Adobe Firefly」を使用し、ブランドの世界観に沿った高品質なコンテンツ生成を可能にする。専用モデルは、GenStudio、Creative Cloud、Expressなどのアドビ製品群にも統合し、ブランドキャンペーンやパフォーマンスマーケティング、メディア制作などのワークフローでコンテンツ制作のスピードと効率を大幅に高めるという。

Adobe Firefly Foundryでは、応用AI/ML科学者やエンジニアで構成するエキスパートチームと、モデルの管理・展開を支援するツールを企業に提供し、実用的なAIソリューションと影響力のあるユースケースの開発や導入をサポートする。

アドビによると、現時点でウォルト・ディズニー・イマジニアリングなどとの取り組みを進めており、価値創出までのスピード向上と確かなROI(投資対効果)の実現が見込めるとしている。