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PFN、日本語テキスト翻訳「PLaMo翻訳」有料プラン開始

Preferred Networks(PFN)は、独自開発の大規模言語モデル(LLM)を用いた日本語特化のテキスト翻訳サービス「PLaMo翻訳」のサブスクリプションサービスを10月10日に開始する。月間利用上限がある無料のFreeプランのほか、個人やライトユーザーを想定するLiteプランはキャンペーン価格として月額1,078円または年額10,780円で提供する。Liteプランの通常価格は月額1,298円、年額12,980円。

「PLaMo翻訳」は、PFNがゼロから開発した国産LLM「PLaMo」(プラモ)を用いた、日本語を入力・出力言語とするテキスト翻訳に特化したサービス。5月に商用提供を開始してから、テキスト翻訳のデモサイトは2万人以上、ブラウザ拡張機能の無償トライアルは5,000人以上が利用し、翻訳品質と日本語訳の流暢さについて、高い評価を得ているという。サブスクリプションサービスの開始にあたっては、トライアルユーザーからのフィードバックをもとに改良され、利便性向上や機能拡充も行なわれる。

サブスクリプションサービスの提供開始に伴い、テキスト翻訳とブラウザ拡張機能の無料トライアルは10月10日に終了する。トライアルユーザーはFreeプランに移行し、月間利用上限の範囲内で引き続き無料で利用可能。

「ブラウザ拡張」機能は、ブラウザの拡張機能を利用して、Webブラウザで閲覧中のページのテキスト全体または一部をPLaMo翻訳で機械翻訳する機能。画像を含む同一のレイアウトのまま閲覧できる。Chrome拡張機能はChrome Web Storeから、Firefoxアドオンは addons.mozilla.org からダウンロードできる。Liteプランのユーザーでも、ページ数や翻訳文字数の上限なく無制限に利用できる。

新機能の「ファイル翻訳」は、アップロードしたファイルを、レイアウトを維持したまま翻訳する機能。ファイルをアップロードするとPLaMo翻訳モデルによる翻訳処理が行なわれ、翻訳済みのファイルをダウンロードできる。ファイル形式は、Microsoft Word、Microsoft PowerPoint、PDF、TXT、マークダウン、JSONなど、さまざまな形式に対応する。Liteプランのユーザーは、50MBまでのファイルを5件まで翻訳できる。

ファイル翻訳

「テキスト翻訳」は、任意のフォーマットのテキストを貼り付けるだけで、すぐに翻訳される機能。原文のレイアウトやインデントが維持され、マークダウンやJSONなどの翻訳も可能。従来の無料トライアルでは入力文字数上限が5,000文字だったが、Liteプランでは50,000文字まで入力可能になる。

テキスト翻訳

サブスクリプションプランはこのほか、大規模組織向けのEnterpriseプランを用意する。料金は要相談で、月間翻訳文字数や月間翻訳ファイル数も要相談となる。Liteプランの全機能に加えて、一括請求書払いや優先サポートを提供する。

PFNでは今後、ビジネスユーザー向けにProプランの開発を進める方針。Proプランは、AIによる校正機能を備えたポストエディット(推敲)機能や、チーム管理、シングルサインオンの機能などが拡充される予定。