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“最大限ポイント還元”の最上位カード「三井住友カード Visa Infinite」 9.9万円

三井住友カードは、Visaの最上位ランク「Visa Infinite(ビザインフィニット)」の特典・優待を備えた新たなクレジットカード「三井住友カード Visa Infinite」を9月30日から募集開始する。同社最大級のポイント還元とコンシェルジュサービスやプライオリティ・パスなどの優待を充実させたカードとなり、年会費は99,000円。

最上位ランクにふさわしい経済価値と、体験価値を揃えた最上位ランクのカード。ポイント還元率は基本1.0%だが、入会特典10万ポイント、継続特典最大11万ポイントを備え、プラチナを超えた、「同社史上最大級」という利得性をアピールしている。

入会後に3カ月で100万円以上の利用で10万ポイントを付与。また、前年の利用金額に応じて最大11万ポイントを付与する。前年400万円以上の利用で4万ポイント、700万以上の利用で11万ポイントを付与する。国際ブランドはVisa。年会費は99,000円で、家族会員は無料。カードデザインはグレイッシュブラウンの1種のみで、VisaのInfiniteに対応したカードは国内初としている。

ポイント付与率は基本1%だが、対象のコンビニ・飲食店で最大20%とする。また、SBI証券のクレカ積立は最大4%を付与する。保険は、海外・国内旅行最高1億円。2026年度には「メタルカード」の発行も予定。価格は33,000円。

レストラン予約や旅行予約、エンタメなどのチケット手配を担う「コンシェルジュサービス」も付帯。電話やメール、LINEなどでリクエストを行なえる。テン・グループ・ジャパンのサービスを活用する。

また、空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」、シェアラウンジの「SHARE LOUNGEギフトチケット」を毎月4枚、IHGホテルズ&リゾーツなどの「ホテルステータスマッチ」、東京国立近代美術館などの優待を行なう「ミュージアムパス」などのプレミアムサービスも提供する。

会員限定イベントも予定しており、Visaスポンサーシップを活用したスポーツプログラムなどを展開。第1弾として「ミラノ・コルティナ 2026冬季オリンピック」で、会員限定のプログラムを実施する。また、小野伸二×中澤佑二サッカートークショーや、歌舞伎町大歌舞伎特別鑑賞会など音楽・伝統芸能・スポーツに関する催しや、仁和寺の紅葉ライトアップ、プロゴルファー石川遼選手との特別ラウンドなどを会員限定で展開予定。こうした限定プログラムを月2回は実施していくという。

なお、4月には銀行・証券サービスと連携した「Olive Infinite」の構想を発表していたが、Olive Infiniteは2026年春に提供予定。三井住友カード Visa Infiniteとの違いは、銀行・証券サービスとより深く連携したサービスになり、SBI証券とのクレカ積立でより高いポイント付与を行なう。また、資産運用コンサルティングサービスなど、金融サービスを包括的に提供予定。9月30日からOlive Infiniteの事前予約キャンペーンでエントリーすると33,000ポイントを付与する。

狙うは新たな富裕層

三井住友カード株式会社 執行役員 伊藤亮佑氏は、「三井住友カード Visa Infinite」では、「抜群の経済価値」「異次元の多様な体験価値」の両立を目指したと説明。三井住友カードでもポイント還元を強化したプラチナプリファードなどのカードを用意しているが、ポイント優待の上限を引き上げながら、プレミアムサービスによる「体験価値」の引き上げを狙っていくという。

三井住友カード 執行役員 伊藤亮佑氏

背景としては、日本の「富裕層」が拡大しており、2021年の約149万人から、2023年には165万人となり、金融資産が10億円を超える「超富裕層」も拡大傾向にあることを挙げる。加えて国内のキャッシュレス比率も高まっており、24年度は約43%となっており、年間支出2,000万円の人がカードを集約すると860万円がカードで支払われることになる。

富裕層の拡大とキャッシュレスの拡大という大きな流れとともに、同社のナンバーレスシリーズの利用者からもポイント還元の引き上げを求める声があがっており、プラチナカードの「特別な体験」との両立がテーマになってきたという。一方で、新たな富裕層は「従来の年代や職業だけで判断することは難しくなっている」として新たなサービスが求められているという。

そのため三井住友カード Visa Infiniteは、「年間700万円の利用」を目安としてサービスを設計し、ポイントの経済価値とサービスの体験価値の両立を図った。今後Olive Infiniteの投入も予定しているが、Oliveについては銀行・証券サービスとの密な連携を強みとして提案し、シンプルに決済機能を求める人には「三井住友カード Visa Infinite」を提案していく。