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メルカリモバイル、4GB 990円など選べる4つの料金プラン 物理SIMも

執行役員CEO Fintech 兼 MVNO事業責任者 兼 メルペイ代表取締役 CEO 永沢 岳志氏

メルカリは28日、同社が展開する通信サービス「メルカリモバイル」において、新たな料金プランと特典プログラムを発表した。新プランは9月1日より提供開始し、特典プログラムは10月1日から適用される。

新設された料金プランは4GB(990円)、10GB(1,730円)、40GB(3,700円)の3種類。ローンチ時は2GBと20GBの2種類のみであったが、これが4種類になる。なお、2GBは料金そのままでデータ通信容量が倍増、20GBは価格は据え置きで2,390円。

また、メルカリモバイルの特徴であるギガの売買機能は、サービス開始から半年でユーザーの約半数が利用。1ギガあたりの平均取引価格は当初の約40円から約80円まで上昇しているという。

執行役員CEO Fintech 兼 MVNO事業責任者 兼 メルペイ代表取締役 CEOの永沢氏は料金プランについて「これまでの利用者の傾向を見ていると、契約ギガ数が平均的に上がってきているという傾向があった。そうしたなかで、選びやすさや他社との比較のしやすさという観点も踏まえながら、2GB・20GBの間を埋める形で4GBと10GBのプランを新たに加えた」として、利用実態に即したプラン構成とした意図を説明した。

10月からは、メルカリでの買い物・出品活動がよりお得になる2つの特典を提供する。特典は選択制でいずれかひとつを利用できる。

ひとつは「買う特典」。メルカードやメルペイスマート払いを利用すると、料金プランとカード種別に応じて最大14%のポイント還元が受けられる。

たとえば、メルカード ゴールドを利用した場合、買う特典による10%還元に加えて、カード自体の最大4%還元が加わり、合計14%の還元が適用される。還元されたポイントはメルカリモバイルの通信料金にも充当可能。

このポイントを通信費に充てた場合、実質の月額負担は、たとえば20GBプランで1,790円、40GBプランで2,700円となる(メルカードゴールド利用時)。

メルカード利用時
メルカード ゴールド利用時

もうひとつは「売る特典」。出品手数料が割引となるクーポンをプランに応じて付与されるもの。4GBプランなら月1枚(最大200円/月)、メルカード ゴールドかつ40GBプランでは月5枚(最大1,000円/月)を提供する。

そのほか、9月からは物理SIMカードの提供を開始し、eSIM以外にも対応。また、本人確認書類に運転免許証を追加する。さらに支払い手段のメルカード以外のクレジットカード/デビットカードが利用できるようになる。

新料金プランの開始にあわせて、各種キャンペーンも実施する。MNPによる転入者には、メルカリでの買い物に使える最大1万円分の90%オフクーポンを提供。さらに、登録手数料や初月の月額基本料、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料などが無料となる。

永沢氏は、「端末購入のタイミングでメルカリモバイルへの加入を検討いただけるとありがたい」と述べ、リユース端末と通信プランをあわせて利用することで、「メルカリ内での価値の循環をより加速させたい」と説明。「1~2年後には事業として単体黒字目指す。その後に経済圏を拡張していく」との考えを示した。