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グーグルの家庭向けAI「Gemini for Home」、10月から早期提供

Googleは、家庭向け音声AI「Gemini for Home」を発表した。スマートスピーカーとディスプレイに搭載していた「Google アシスタント」に置き換わる次世代アシスタントで、10月より早期提供を開始する。利用には、無償版と有償版の2種が用意される予定。日本語版の提供時期は未定。

Gemini for Homeは、「Gemini」と同様の大規模言語モデルを基盤とし、家庭内での利便性を高めた機能を搭載する。従来のように「Hey Google」と呼びかけて操作できるが、複数の指示や曖昧な表現にも対応し、より自然な会話での操作が可能になる。

たとえば「寝室以外の照明を消して」や「曲名が思い出せないけど、カーレース映画の主題歌をかけて」など、複雑な指示にも対応。カレンダーの登録、買い物リストの作成、料理中のタイマー設定といった日常業務も音声で一括処理できる。

また、「Gemini Live」と呼ばれる対話型AIも搭載し、料理や修理、育児などのシーンで利用者と会話を重ねながらアドバイスや提案を行なう。たとえば冷蔵庫の中身からレシピを提案したり、故障した家電のトラブルシューティングにも対応する。子ども向けの創作活動にも活用でき、「科学者でプリンセスな主人公の物語を作って」などといった指示にも応える。

今後は対応スピーカーやスマートディスプレイを通じて、Google AssistantからGemini for Homeへの移行が順次進められる見込み。

スマートホームデバイスの生成AI活用では、アマゾン「Alexa」も「Alexa+」として刷新。米国等で段階的に導入開始しているが、日本ではスタートしていない。