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ChatGPT、「休憩」を促す新機能 悩み相談の方針を説明

長時間の利用には休憩を促すように

ChatGPTは、ユーザーへの最適化について、方針や新機能を明らかにした。悩み相談にはより適切に対応できるようにする一方で、長時間の利用には休憩を促すようになる。

ChatGPTは新しい学びや問題解決に役立つよう設計されており、利用時間の短さはうまく機能している証で、利用時間の長さより目的を達成できたかどうかを重視しているという。一方で、毎日や毎週など、再び使われることも、ユーザーに有用であると認識されている証として重視しており、長期的に価値を感じるユーザーによるサブスクリプション契約に結びついているとしている。

ChatGPTは2025年4月のアップデートで「過剰にお世辞を言う」傾向に陥り、バージョンが戻された経緯がある。この件は、ChatGPTのアップデートが常に正しいとは限らない、という例や教訓として挙げられており、瞬間的にユーザーに気に入られるよりも、長期的に現実世界で役に立つかどうかをより重視する方針にしているという。

精神的な苦痛や感情的な苦痛などのつらい悩みを抱えている立場の人にとって、ChatGPTの対応は従来の技術よりも「寄り添うように感じられる」ことにも言及。今後新機能を追加することで問題の解決を支援する。これらは、ユーザーに代わって決断するのではなく、導くことが目的であるともしている。

この新機能は「苦しんでいる時のサポート」で、精神的・感情的な苦痛の兆候を検知し、必要に応じてChatGPTが、より適切に対応するというもの。根拠に基づいた情報源を提示するためのツールも開発されている。この新機能では、30カ国以上・90人以上の医師(精神科医、小児科医、一般開業医など)と協力して評価基準が構築されている。

また、時間管理のサポート機能の提供が開始された。これは、長時間のセッション中に休憩を促す穏やかなリマインダーが表示されるというもの。表示されるタイミングと方法は今後も調整される。

個人的な問題の解決については、例えば「彼氏と別れるべき?」といった質問について、「ChatGPTは答えを出すべきではない」という方針。メリット・デメリットの比較を提示するなどして、ユーザーが自分で考えるのを助けるべきとし、今後新しい動作として展開される。