ヤフオク、不正防止の実績レポート初公開　フリマは不正発生半減

フリマアプリ「Yahoo!フリマ」と「Yahoo!オークション」は、これまでの不正行為の防止への取り組みや実績などをまとめた「安全・安心への取り組みレポート」を初めて公開した。今後も定期的に公開する。

「Yahoo!フリマ」と「Yahoo!オークション」は、「非対面でのリユース品の売買」「個人間取引」という特性上、商品状態などの認識の相違や、一部の不正行為などといった課題が存在する。そのため、不正対策や、万一ユーザーがトラブルに遭遇した際のサポートなどの取り組みを実施している。

不正行為への対策としては、特定の条件下での出品時にeKYC(電子本人確認)を必須化するなど、本人確認を強化。アカウント停止歴のあるユーザーが、不正行為を繰り返すことを防ぐため、eKYC情報などを活用して検知・排除を行なっている。

また、AI・ルールベースによる不正検知システムと、専門チームによる目視を組み合わせ、24時間365日体制ですべての出品物をチェック。最終的には人の目で判断することで、不正な出品を迅速に検知・排除している。

こうした取り組みにより、2023年上半期〜2025年上半期のトラブル遭遇率について、「Yahoo!フリマ」では0.6%台から0.3%台に減少した。

トラブル遭遇時の対応としては、「商品が届いたが、商品説明と異なる点があり、満足できない」場合にお見舞い申請ができる制度「商品満足サポート」を提供。2021年9月に、この制度の審査手順を簡略化し、適用条件を拡大したことで、平均1日以内での審査完了と、審査通過率92%を実現した。

また、「商品満足サポート」で補償しきれない場合には、事務局が個別に対応し、一定の条件を満たせば最大全額補償も行なっている。

今後は、「言葉遣いの添削」「取引トラブル時のやり取り」を生成AIがサポートする機能も実装予定。相手に不快感を与えない表現を提案したり、取引トラブルを仲介したりすることで、取引におけるユーザーの心理的負担を軽減する。