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高輪ゲートウェイシティまちびらきから100日 昼間人口10万人へ
2025年7月15日 15:47
JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅直結の「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」がまちびらきから100日を迎え、現状と今後の展開について発表した。
3月27日に開業した高輪ゲートウェイシティには、これまで200万人以上が来場。26年春のグランドオープンで1日の昼間人口は10万人になるという。
駅直結の多目的ホールとして都心最大級のMICE施設「TAKANAWA GATEWAY Convention Center」も、まちびらきにあわせて本格稼働。約2,000名収容可能な「LINKPILLAR Hall」を中心に、最大10室の大小さまざまなサイズの会場を備えるカンファレンスフロアなどで構成されており、国内の学会、見本市、株主総会など、様々なニーズに対応する。
このほか、ビジネス創造施設「LiSH」は100社を超えるスタートアップや大企業のR&D部門が入居し本格稼働。「地球益」の実現を目指す新たなビジネス創造を支援する「高輪地球益ファンド」は、ファンド規模を50億円から最大約100億円に拡大。
第1弾出資先である「Boston Medical Sciences」が研究開発中の大腸がんの早期発見を可能にするシステムは、来春開業のTHE LINKPILLAR 2内クリニックへ導入を検討している。
地上6階建ての文化創造棟「MoN(モン) Takanawa: The Museum of Narratives」は、26年春に開館。多言語翻訳や親子鑑賞など、年齢や言語を問わず楽しめる伝統文化体験や映像と音楽が一体化した没入型のライブ・パフォーマンス、展覧会などを実施予定。
2027年には、MoN Takanawaに隣接した位置に、次世代を担う若手クリエイター・アーティスト等を対象とした賃貸住居・アトリエ施設を開業する。13区画からなるワンルーム賃貸居室、防音性能を備えた小規模アトリエオフィス等を備えた施設で、多様な才能が相互に刺激し合いながら創作活動を行なう。最上階には、入居者が日常的に交流できるコミュニティキッチン・ラウンジを備える。
THE LINKPILLAR 1内にあるビルイン型バイオガス施設は、7月1日に都区部初の再生利用業として指定を受けた。TAKANAWA GATEWAY CITYの飲食店等から出る食品廃棄物を資源として、1日あたり最大約4トン再利用し、使用した食品廃棄物の約7割を削減する。生成したバイオガスはホテルの給湯エネルギーとして活用し、年間約144トンのCO2削減を目指す(一般家庭58世帯のエネルギー消費量分)。
また、来春開業するTHE LINKPILLAR 2の地下には、街のエネルギーマネジメントを支えるエネルギーセンターを備える。心臓部といえる国内最大級の蓄熱槽は、50mプール8個分・地下3層分(20,500m3、縦29m×横49m×深さ21m)の巨大空間となる。年間を通してエネルギー使用の多い、冷暖房のエネルギーを効率的に運用する。




