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アドビ、イラレに「生成拡張」など6月のアップデート
2025年6月17日 22:00
Illustrator
Illustratorはベクターで描かれたイラストに対し「生成拡張」を利用できるようになる。利用時は4辺に表示されるバーで枠を広げると、既存のイラストをベクターデータで生成AIが拡張し、3種類がバリエーションとして提案される。横長のイラストを正方形にするといった拡張も可能なほか、裁ち落としのエリアがないデータへの塗り足しの追加も生成拡張で対応する。
Illustratorではまた、描画パフォーマンスが向上し、大量のベクターデータを持つイラストの操作が軽量化される。
鉛筆ツールは、ボタンを離すとパスが完成するのではなく、描いている最中にパスも出来上がる、直感的な描き方を選択できるようになる。
Lightroom
Lightroomはモバイル版アプリで「クイックアクション」機能が正式版として実装される。この機能では、写真をAIが解析し、おすすめツールが提案される。不要な箇所の削除も操作が簡素化され、ワンタップで指定が可能になった。複数人が写った写真は、微調整を人ごとに行なえる。写真のシェア機能が拡充され、QRコードで共有できるようになった。
Lightroomのデスクトップ版は、Camera Rawで対応していた「反射の削除」機能が搭載される。スーパー解像度は使い勝手が改善、RAWファイル以外に対応し、事前の書き出し作業が不要になる。
このほかLightroomのデスクトップ版では、大量の写真の選別を支援するAIフィルターが開発中。例えば「目が開いている写真」というAIフィルターを適用すると、AIの解析により目を閉じている写真が除外される、といった動作になる。