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宮城「ご当地」Suicaは生活サービスDXを推進 27年春開始

宮城県とJR東日本は連携協定を締結し、2027年春に宮城県内でサービス開始予定の「ご当地Suica」の具体案を明らかにした。

「ご当地Suica」は、マイナンバーカードとモバイルSuicaを連携させて、Suicaを地方の生活サービスに活用できるようにするサービス。JR東日本は、27年春から宮城県と群馬県でご当地Suicaを先行スタートする計画を明らかにしている。

宮城県とJR東日本は、地方創生の推進や地域課題の解決について12月12日に連携協定を締結、相互に連携・協力する体制を強化する。

宮城県のご当地Suicaでは、みやぎ県民公式アプリ「ポケットサイン」のサービスが「モバイルSuica」上からWeb版として利用できるようになる計画。

みやぎ県民公式アプリのサービスが「モバイルSuica」上から利用可能に

公共交通では、ご当地Suicaでタッチして乗車すると福祉割引価格が自動精算されるといった利便性を提供。県内の各市町村で提供中の福祉割引施策のDXを進める。リアルタイム経路検索では、遅れ情報を加味した検索が可能になる。

また、ご当地Suicaの利用データは地域の公共交通の政策立案にも活用される。

ご当地Suicaを窓口として、首都圏などとの相互移動を喚起する取り組みも実施する。これは、「休日は地方の第二居住地で過ごし、地域活動に参加する」といったパターンを例として、居住地以外の人が地方・地域の特典を受けられる、総務省が推進する「ふるさと住民登録制度」を活用して、“関係人口”の創出を図るもの。休日は地方を訪れ旅館に宿泊し観光するといったパターンも含め、ご当地Suicaを窓口として魅力を発信していく。

首都圏などとの相互移動を喚起する取り組みも実施する