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Android XR、スマートグラスに積極展開へ Geminiで世界を理解

Googleは21日、同社が推進するAIとXRを組み合わせた「Android XR」と搭載スマートグラスについての新情報を公開した。GeminiなどAIを活用した機能を強化し、2025年内の市場展開を目指す。

Android XRは、XR用グラスやヘッドセットに向けた新たなOS/プラットフォーム。AIを活用し、コンピュータとの自然なやりとりにより、ヘッドセットやメガネなどの拡張現実(XR)デバイスにおいて、ユーザーの意図や周囲の世界を理解できるようにする。第1弾として、Samsungが開発するヘッドセット「Project Moohan(ムハン)」が25年内に発売予定。

Google I/O 2025では、より具体的な活用例や新たなパートナーを紹介。デバイスとしては、スマートグラスを強化していく。

カメラ、マイク、スピーカーを内蔵したスマートグラスが、スマートフォンと連携し、ポケットから取り出すことなくアプリを利用可能。また、オプションとして表示できるレンズ内ディスプレイが、必要な瞬間に必要な情報をユーザーにだけ表示する。グラスがGeminiと連携することで、ユーザーが見たり聞いたりしているものを理解し、状況を把握し、重要な情報を記憶して、一日を通してサポートする。

具体的にはリアルタイム翻訳で、聞き取った外国語の翻訳をグラス上に表示したり、移動中にメッセージを送信、目的地をグラス上のマップでナビゲーションするなどの活用を想定している。

Google I/O 2025では同時通訳をデモ

またスマートグラスの開発パートナーとして、Gentle MonsterとWarby Parkerが参加。今後、Android XR搭載スマートグラスを開発していく。Samsungとのパートナーシップにおいても、ヘッドセットだけでなく、Android XR搭載スマートグラスの開発を進めていくなど、「スマートグラス」でのAndroid XR展開を強調した。

今後、スマートグラスを開発できるソフトウェアとリファレンス ハードウェア プラットフォームの基盤を構築。2025年後半から、同プラットフォームを使った開発を始められるようになる。