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サムスン、Gemini搭載ヘッドセット「Galaxy XR」 Android XR初製品
2025年10月22日 14:51
サムスンは22日(韓国時間)、Gemini搭載のAIネイティブなXRヘッドセット「Galaxy XR」を発表した。「Android XR」をベースにした初の製品で、マルチモーダルAIに最適化した没入体験の提供を狙う。米国と韓国で発売し、価格は1,799ドル(約273,000円)。日本での発売は未定。
Android XRは、Googleが24年12月に発表した、マルチモーダルAIを核に据えたXR用グラスやヘッドセット向けの新OS/プラットフォーム。Galaxy XRは、Android XRをベースとした初のXRヘッドセットで、開発段階では「Project Moohan(ムハン)」と呼ばれていた。
システムレベルでGeminiを統合し、タスク管理を支援するAIコンパニオンとして、音声・視覚・ジェスチャーを通じた自然で直感的な対話を実現する。
Android上のすべてのアプリを利用でき、現時点で、Google マップやYouTube、かこって検索、Google フォトなどがGalaxy XRに最適化。Geminiによるガイド付きの3Dマップ探索や、AIによる動画検索および視聴中動画の関連情報表示、パススルーモード中のかこって検索などに対応する。
エンタメ面では、複数試合を同時に楽しめるスポーツ観戦、Geminiとチャットしながらコーチングやヒントを得られるゲーム体験、Adobeの「Project Pulsar」を用いたXR動画編集などを用意する。
筐体は人間工学に基づき、額と後頭部の荷重を分散して装着時の不快感を抑える。バッテリーパックは本体から分離し、小型軽量化を実現。着脱式のライトシールドは、外せば快適性が高まり、装着すれば外光を遮って没入感を強める。
また、高度なセンサーとカメラを搭載し、頭部・手・視線を正確にトラッキングし、マイクは外部ノイズを抑える配置とソフトウェア処理で明瞭な音声入力を確保する。
SoCはSnapdragon XR2+ Gen 2、ディスプレイは4K(3,552×3,840ドット)のマイクロOLEDを採用。メモリは16GB、ストレージは256GB。Wi-Fi 7やBluetooth 5.4に対応し、バッテリー駆動時間は最大2.5時間。重量は約545g(クッション装着、ライトシールド未装着時)。






