ニュース

セブンイレブン、無人配達ロボット導入 南大沢で公道実証

セブン‐イレブン・ジャパンは、5月19日から東京都八王子市の南大沢エリアで、セブン‐イレブンの商品配達サービス「7NOW」の注文商品を、屋外型自動走行ロボット「LOMBY」で配達する実証実験を開始する。

対象のセブン-イレブン2店舗を中心とした南大沢エリア全域の個人宅まで配送し、国内の屋外ロボット配送における配送可能エリアと対象戸数は最大規模となる。LOMBYとスズキとセブン-イレブン・ジャパンが協力して実証を行なう。

実証実験は、配達員不足などの課題への解決方法の1つとして、自動走行が可能なロボットによる配送を検討するもの。セブン‐イレブン店舗の約3,000アイテムを配送できるサービスである「7NOW」と連携し、信号や横断歩道等も自動認識して配送できること、スズキの電動車いすをベースとした台車(電動モビリティベースユニット)を活用した安全安心な走行を特徴とする。

実証実験は5月19日から26年2月28日までを予定。対象店舗はセブン-イレブン南大沢駅前店と八王子南大沢店。注文時間は9時30分から20時で、対象アイテムは店頭の約3,000アイテム。配送料は330円。

南大沢エリアは丘陵地の多摩ニュータウンに位置するため、階段や坂道が多く、また入居開始から40年以上が経過して高齢化が進んでいる。そのため、南大沢スマートシティ協議会とも連携しながら、地域の利用者の利便性向上と、買い物に伴う移動時の負担軽減につなげる狙い。今後、ロボットによる配送の社会受容性やニーズを把握しながら実用化につなげるほか、他エリアでのサービス展開も進める。

LOMBYは、22年4月に設立された、自動配送ロボットの開発・提供・サービス運用を手掛けるスタートアップ企業。22年からLOMBYとスズキは、スズキの電動車いすの技術を活用した自動配送ロボットの可能性の検討を開始し、23年に共同開発契約を締結している。スズキは電動モビリティベースユニットの設計・開発を担当し、LOMBYは自動配送ロボットの試作、配送システムの開発、実証実験等を行なっている。