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富山県に40haの「ネイチャーパーク」 ゴールドウイン
2025年4月28日 15:00
ゴールドウインは、創業の地である富山県で開発を進める未来のネイチャーパーク「Play Earth Park Naturing Forest(プレイアースパーク ネイチャーリング フォレスト)」の概要を発表した。2027年初夏の開業を目指す。
富山県南砺市桜ヶ池周辺の広さ約40haの土地を拠点に、人と自然の新たな可能性を探求するネイチャーパーク。子どもにとっては初めての感覚を経験する場として、大人にとっては喜びの確認、新たな気づきを感じる場として、人がそれぞれ持つ価値観の根、“みなもと”を更新するようなきっかけを生む場所を目指すとする。
同プロジェクトには、8組の設計者(ダン・ピアソン・スタジオ、高野ランドスケーププランニング、川島範久建築設計事務所、リナ・ゴットメ・アーキテクチャ、萬代基介建築設計事務所、新素材研究所、Assemble、本瀬齋田建築設計事務所)が参画。衣食住のほか、休遊知美、多様な体験を通して、訪れる人々の記憶に残る体験を提案していく。
敷地内は、大きく3つのエリア「パークエリア」「フォレストエリア」「ガーデンエリア」に分けて展開。6つの建築を設計し、原体験となる機会をデザインする。
パークエリアは、遊具のような建築を中心に設計し、地形と会話をするように登ったり、滑ったり、子どもたちが地球との遊びを自由につくるエリア。円形を周遊できる形で、遊びが途切れないように建物の外部と内部を接続している。外周はそのまま森へ、内周は小川へとつながっており、子どもたちは冒険のような遊びを体験できる。
フォレストエリアはパークエリアに隣接し、森にそびえる展望台に登り自然を観察することで、鳥や虫、草花へ目を向ける機会を与える。最上部からは砺波平野を見渡せ、地下階ではガラス越しに土中の根や虫を観察でき、自然の中にある不思議を探求できる。周辺の森に点在するコテージは、森の中に滞在しながら、動植物をゆっくりと観察できる拠点となる。
ガーデンエリアは森の先に広がり、多様な種が共生する自然界に学んでデザインされたナチュラリスティックガーデンが、四季を通して自然の営みを感じさせる。「七十二候」の考えに基づき、多年草を中心に設計され、桜や藤、ススキなど季節を彩る植物から、湿地や池の水辺の植物など、自然の移ろいや営みを五感で楽しめるとする。
ガーデンと隣接するヴィラや、キャンプサイトなど新しい自然との生活を体験可能。東西南北に張り出した壁と修景池に浮かぶ船のようなデザインが特徴で、食事やサウナなど、ヴィラでの滞在体験を通じて自然に没入できる時間を提供する。キャンプサイトは大きな焚き火台を備えたキャンプストアや調理棟など、快適にアウトドア体験を提供する施設も整備する。
玄関口となるプラザ棟は、パークとガーデンをつなぐ人々が集う拠点となる。自然遊びのためのウェアやギア、南砺の食文化を楽しむための食品を取り揃えたショップを併設。
プラザ棟の建築は、国内初の「Living Building Challenge」の取得を目指し、県産材を活用した木造建築を実現。雨水利用やソーラー発電、地域材の再利用を通じて、環境負荷を抑えた持続可能な空間を目指す。
桜ヶ池の水辺には、アウトドアでの遊びの拠点となるアクティビティセンターを用意。アウトドアショップやカフェベーカリーが隣接し、池につながるデッキから桜ヶ池でのアクティビティを楽しめる。ウェアやギアのレンタルやガイドツアーも提供。地域の人々が日常的に桜ヶ池を訪れ、遊びや体験を通して地域の自然への理解を深められる機会も創出する。
