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野村不動産、都心の高額分譲マンション供給拡大 神宮前・愛宕・西麻布

左が愛宕再開発、右が西麻布再開発のイメージパース

野村不動産は、最上級クラスの商品企画と専属販売体制による顧客対応を実施する、都心エリアでの高額分譲マンション供給数を今後拡大すると発表した。先行して「プラウド神宮前」(渋谷区)が24年10月に竣工したほか、愛宕地区や西麻布三丁目北東地区など、複数物件の工事も始まっている。

株式や投資信託などの資産価値の上昇により、これらの保有比率が高い富裕層の保有資産額が増加しているという環境下で、新築分譲マンション市場では希少性がある立地に高い商品仕様を備えた高額分譲マンションへのニーズは高まっているという。プラウド神宮前についても販売は順調としている。

プラウド神宮前 外観写真

野村不動産が参画し、工事が始まっている「愛宕地区第一種市街地再開発事業F地区」や「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業A街区」(ともに港区)」に加え、すでに取得済の案件を含めると野村不動産の都心エリアでの高額分譲マンションの用地ストックは6,000億円を超えるという。あわせて、専門の販売部署を設置するなど、供給拡大に向けた事業体制の構築を推進している。

左が愛宕再開発 参道空間、右が西麻布再開発 低層部のイメージパース

24年度より顧客との関係強化と満足度向上を目的に、都心エリアでの高額商品を専門に取り扱い、専属の顧客対応を実施する部署として「プライベートサービス部」を新設。販売活動から引き渡し後のフォローまで一気通貫で対応するとともに、高額商品に対するニーズとトレンドを集約して商品企画に活かすことで、継続的に事業を展開する。

愛宕は特定業務代行者、西麻布は参加組合員として参画しており、それぞれ2月、3月に着工した。これらを含めた高額分譲マンションの用地ストックから、継続的に事業を展開できる見通しとしている。

愛宕再開発の規模は、敷地面積約2,900m2、延べ面積約54,100m2、地上41階・地下2階、高さ約159m。主要用途は住宅、事務所、店舗等。28年度竣工予定。

愛宕再開発 施行区域の位置図

西麻布再開発の規模は、施行区域面積約1.6ha(B街区含む)、延べ面積約97,000m2、地上54階・地下4階、高さ約200m。主要用途は住宅、事務所、店舗、ホテル。29年度竣工予定。

西麻布再開発 施行区域の位置図