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Adobe Express、画像アニメーション化や音声ノイズ除去など新機能

Adobeは4月24日(英国時間)、「Adobe MAX London 2025」において、オールインワンコンテンツ制作ツール「Adobe Express」の機能拡張を発表した。今回のアップデートでは、ダイナミックアニメーション、動画生成、ClipMakerといった機能が追加された。

「ダイナミックアニメーション」では、オブジェクトに対して弾みや流れなどのモーションエフェクトを付加できる。デザイン要素にアニメーションを加えることで、静止画を動きのあるビジュアルに変換が可能で、IllustratorやPhotoshopで作成したデザインをアニメーション化する。さらに、商用利用可能な「動画を生成(beta)」でデザインに背景を追加し、アレンジを加えられる。

動画編集のUIや機能にもアップデートが行なわれている。ユーザーの録画を支援する「自分を録画」機能では、Webカメラからの録画と同時に背景の自動削除が可能。プレゼン資料やチュートリアル映像などに、録画した人物の映像を直接埋め込むことができる。

音声処理においては、録音済みの音声からノイズを除去し、人の声を明瞭に強調する「スピーチを強調」機能が追加された。雑音の多い屋外収録や会議動画などでも、視聴しやすい音声に自動調整される。

また、自分のブランドにあわせて手軽に画像を編集できる「類似を生成」では、画像のスタイルはそのままにバリエーションを増やしたり、Photoshopの技術を活用した30種類以上のフィルターで色合いを調整したりすることが可能。

「ClipMaker」は、動画の音声内容を解析し、短尺の要約動画を自動生成する新機能。縦長フォーマットで出力でき、字幕も自動付与される。生成された字幕は手動で編集でき、プリセットスタイルも適用可能。現在は英語のみ対応しているが、日本語対応も予定されている。

動画共有サービス「Vimeo」との連携により、作成した動画を直接公開できる機能を搭載するなど、コンテンツ作成から発信までを一括で行なえる。