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リクルートスタッフィング、派遣スタッフ4万人に「給与の即受取りサービス」

リクルートは、給与支払いサービス「Air ワーク 給与支払」を、中堅・大企業に提供開始した。グループ会社のリクルートスタッフィングに9日より提供開始し、同社が派遣した先の企業で就業中のスタッフのうち、特定の勤怠システムを利用する約4万人が、実際に働いた分の給与を先払いで受け取れるようになる。

Air ワーク 給与支払は、「Airペイ」を導入した中小事業者向けに2023年4月から展開していたが、これを大企業にも拡大。1社目としてリクルートスタッフィングに導入した。特徴は「先払い申請機能」で、「給与受け取りサービス」から、働いた分の給与の先払い申請ができ、従業員は先払い申請した給与の一部を、給料日の前に銀行口座で受け取れる。

リクルートスタッフィングにおける利用イメージ

また、リクルートと三菱UFJ銀行が共同出資する子会社リクルート MUFG ビジネス(RMB)は、賃金のデジタル払いを手掛ける資金移動業者として指定を申請している。この指定を受けた場合、Air ワーク 給与支払とRMBの決済ブランド「COIN+」の連携が完了し、Air ワーク 給与支払導入企業が労使協定を締結すれば、従業員は、銀行口座に加えて、COIN+を組み込んだスマホアプリ「エアウォレット」での受け取りも選択し、最短10分で受け取れる。

従業員が先払い申請できる金額は、勤務実績から自動で上限額が算出され、「給与受け取りサービス」に反映される。また、導入企業ごとに従業員が先払い申請できる一日あたりの上限金額と支給割合を細かく設定可能。

従業員が先払いを申請するごとに、銀行口座とエアウォレットのいずれの受け取り方でも一回あたり110円の手数料が発生する。なお、リクルートスタッフィングでは'25年3月31日まで無料キャンペーンとして手数料がかからない。

リクルートでは、企業はが「Air ワーク 給与支払」を導入することで、「先払いや賃金のデジタル払いを、福利厚生の一環として提供できる」としている。