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LINEヤフー、不正アクセス問題で総務省に報告 NAVERの資本関係「見直し要請」

LINEヤフーは1日、不正アクセスによる情報漏えいについて、総務省へ報告書を提出し、再発防止策の進捗状況を報告する特設ページを開設した。

同社では、不正アクセス問題で、3月5日に総務省から行政指導、3月28日に個人情報保護委員会より勧告と報告等の求めを受けた。今回、総務省からの行政指導に対する、安全管理措置の見直しや委託先管理の見直しなどについて報告書を提出し、今後の進捗を報告する特設ページを公開した

報告書では、二要素認証の適用やNAVER社およびNAVER Cloud社のシステム分離などについて触れており、LINEヤフー側で認証機能の切替対応が可能なものは、2024年6月に完了予定。NAVERとNAVER Cloud管理のシステムの認証基盤分離については、LINEヤフーが2025年3月末、国内子会社が2026年3月末、海外子会社が2026年12月の完了を予定している。

総務省の指導では、親会社のNAVERが業務委託先になっていることが、管理・監督上の問題であるとし、資本構成を含む「経営体制の見直し」について指摘。適正な意思決定プロセスの構築に向け、親会社に対しても必要な働き掛けを行なうよう求めていた。今回のLINEヤフーの報告書では、「NAVER側から資本的な支配を相当程度受ける関係の見直しに関して、当社として関係各社へ見直しを要請している」と応じている。

また、LINEのデータ移転についても発表。国内へのデータ移転を当初予定よりも前倒しで進める。

主な更新内容は以下の通り。

  • アルバムのデータ移転完了時期を2024年前半から4月完了予定に変更
  • ノート(オープンチャット内も含む)の画像・動画のデータ移転完了時期を2024年前半から4月完了予定に変更
  • LINE VOOM(旧タイムライン)の画像・動画のデータ移転完了時期を2024年前半から4月完了予定に変更
  • 個別ゲームタイトルのデータ移転開始時期を2022年6月から段階的に開始に変更、データ移転完了時期を2024年前半に変更
  • 財務情報システム(社内システム)のデータ移転開始時期を2025年1月開始予定に変更、データ移転完了時期を2026年6月完了予定に変更