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YouTubeショート収益化から1年 広告だけではない収益化の“入口”

YouTubeショートにおいて、収益分配が可能となる「YouTube パートナー プログラム(YPP)」導入から1年が経過した。従来のYouTubeに対して、収益性が悪いとされてきたYouTubeショートだが、新たにスタートする人にとっての可能性を拡大し、新しいビジネスモデルを築いているという。

YouTubeショートでの収益化開始以来、YPPに参加するチャンネルのうち、25%以上がYouTubeショートから収益を得ている。また、「動画」だけではなく、視聴者ファンディング、YouTube Premium、ショッピングなどの機能も利用して収益得ている人が多く、「YouTubeショートがクリエイターにとって他の収益化方法への入口」になっているという。

YouTubeショートの視聴回数は1日あたり700億回に達するなど、ショート動画のコミュニティの拡大が続いている。事例としては、チャンネル登録者数約2,300万のBayashi TVを紹介。日本のクリエイターだが、言語に依存しない世界規模のフードASMR コンテンツを展開。メイクレビューでZ世代の支持を集める「コスメヲタちゃんねるサラ」(チャンネル登録100万人)など、短尺動画をチャンネルの入口として、うまく活用しているクリエイターも存在する。

YPPへの参加資格は、チャンネル登録が1,000人以上。また過去12カ月間で有効な公開動画の総再生時間が4,000時間、もしくは直近90日間の有効な公開ショート動画視聴が1,000万回が基準となる。YPPに参加すると、動画に対する広告のほか、チャンネルメンバーシップやSuper Stickers、Super Thanks、Super Chat、グッズ販売などの収益化が可能となる。

YPPには、全世界で300万人のクリエイターが加入しており、YouTubeは、この3年間で700億ドルをクリエイター、アーティスト、メディア企業などに支払っており、「どの他社のプラットフォームよりも、最も大きな金額」としている。