JCB、「MyJCBアプリ」を使う新たな本人認証　デジタルコンシェルジュも開始

JCBは、カード会員向けの「MyJCBアプリ」に「MyJCBアプリ認証」と「デジタルコンシェルジュ」の新機能を搭載した。

MyJCBアプリ認証でネットショップをセキュアに

MyJCBアプリ認証は、ネットショッピング利用時(J/Secure認証時)に必要な、従来の本人認証方法(MyJCBパスワード、ワンタイムパスワード)に加え、MyJCBアプリを利用した本人認証方法(MyJCBアプリ認証)を設定できるもの。よりかんたんなステップで、本人認証ができるという。

同認証は、大日本印刷(DNP)と日本カードネットワークが「3Dセキュア」の新しい本人認証方式として開発した「OOB(Out of Band)」認証サービスを活用する。3Dセキュアでは、オンラインショッピング時に、クレジットカードの番号や有効期限に加え、保有者本人しか知らないパスワードを入力して、本人を認証する。OOB認証サービスは、カード会社のアプリ等を使い本人認証する方式で、利用者の利便性向上と、カゴ落ち(購入過程の離脱)の軽減などにつなげる。

国内のオンラインショッピングでは、2025年3月までの「3Dセキュア」義務化が経済産業省より示されており、決済時のセキュリティ向上は急務となっている。一方、3Dセキュアにおいては、「利用者がパスワードを忘れて取引ができなくなる」「送信先の登録不備等でワンタイムパスワードが利用者に届かない」といった課題もあった。そのため、カード会社のアプリで本人認証する「MyJCBアプリ認証」(OOB認証サービス)が求められるとする。

MyJCBアプリ認証を使うユーザーは、パスワードの入力やコピー&ペーストが不要で、アプリに表示された「認証ボタン」を押すだけでスムーズに決済可能。それでいてパスワードと同等のセキュリティを保てる。

なお、DNPとカードネットでは、今後JCB以外のカード会社にもODB認証サービスの採用を呼びかけていく。

デジタルコンシェルジュも開始

またJCBでは、ザ・クラス、プラチナカード会員向けに提供している一部の「コンシェルジュサービス」を、電話だけでなくMyJCBアプリから利用可能にする「デジタルコンシェルジュ」を開始する。

レストランの予約・相談や、ゴルフ場の手配など、場所や時間を選ばずアプリから依頼可能となり、コンシェルジュサービスをより便利に利用できるという。

対象カードは、ザ・クラス(年会費55,000円/招待制)、プラチナ会員(個人・年会費27,500円)で、法人カードは対象外。

対象サービスは、レストラン予約の「グルメ・ベネフィット」「一匙(ひとさじ)」「レストランの提案」「ゴルフエントリーサービス」など。一匙はザ・クラスのみ、ゴルフエントリーもザ・クラス限定特別コースが用意されるなど、カードによって優待内容は異なる。