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日本郵便、物流専用ドローン始動 最大積載量アップ

日本郵便は、ドローンによる荷物などの配送の試行において、新型ドローンとなる物流専用機「JP2」の使用を開始する。

日本郵便および日本郵政キャピタルとACSLが業務提携契約を通じて共同開発した新型ドローン。物流オペレーションを考慮した荷物の搭載等の簡便性や、社会受容性を意識したデザイン、「レベル4」(有人地帯での目視外飛行)のための型式・機体認証取得を想定した設計・仕様としている。

機体サイズは2,272×2,500×721mm(長さ×幅×高さ)、動力はバッテリー、最高速度は10m/s(36km/h)。最大積載量は4.5kg(100サイズ程度)、最大飛行距離は35kmで、現行使用機(PF2)の1.7kg(80サイズ程度)、10kmから向上させている。また、新型の配送物の収納は機体上部から、切離しは下部から。PF2の収納は機体下部からの取付けだった。切離しはPF2も同様。

運行日は3月4日から22日まで、運行区間は出石郵便局(兵庫県豊岡市出石町町分117)配達区内。郵便局から受取人宅の近隣施設まで、補助者なし目視外飛行(レベル3.5)により実施する。レベル3.5では、無人地帯における補助者無し目視外飛行が可能で、道路等を横断時に補助者・看板等の配置(立入管理措置)が不要。

日本郵便は、既存の機体よりもペイロード(搭載可能な荷物の重量)が増加した機体を活用することで、中山間地域でのドローン配送の実用化がより進むとしている。