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能登地震の無料入浴支援 Suicaを「共通入浴カード」として活用

石川県と七尾市は、七尾市内で展開している無料入浴の支援を県内全域の被災者へ拡大するのにあわせ、「共通入浴カード」として交通系ICカード「Suica」を配布する。入浴利用する被災者の利便性向上や施設管理者の負担軽減、被災者の状況把握の強化を図る狙い。

令和6年能登半島地震の被災地域向けの対応。3月1日から、七尾市内の3つの入浴施設において、入浴ができない人への無料入浴支援の対象者を七尾市民から被災者全体に拡大。あわせて、利用者に3施設共通の入浴用カードとして「Suica」を配布し、氏名や住所等の情報を紐づけする。Suicaをリーダーにかざすことで、利用者と施設側の負担軽減を図るほか、利用状況を行政や施設がデータとして把握・分析しやすくする。

実施場所は以下の3カ所。

  • 健康増進センター アスロン(七尾市高田町ち部10番地)
  • ひょっこり温泉 島の湯(七尾市能登島佐波町ラ部25-1)
  • 天然温泉ほっとらんど NANAO(七尾市旭町イ部24-1)

利用前に、登録用紙の記入(初回のみ)に合わせてシール貼付のSuicaを配布。Suicaをリーダーにかざして利用把握できるため、利用者は受付簿への記入が簡略化され、施設側は県へ報告する際に必要となる受付簿の転記作業が不要となる。

今後、年齢層の分析による入浴サービスの充実や、行政:避難状況の分析による各地域の入浴サービスの検討などに活かしていく。