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無印良品、岐阜県可児市に図書館併設の新店舗 11月23日開業

良品計画は、岐阜県可児市に「無印良品 ヨシヅヤ可児」を11月23日にオープンする。無印良品で初めて店内に図書館が開設される店舗で、売場面積も岐阜県最大となる。同社は6月に可児市と包括連携協定を締結しており、その取り組みの一つとして店舗内に可児市立図書館の分館が開設される。

店舗は、毎日の生活に必要な日用品を中心に、キッチン用品や掃除用品、収納用品、紳士・婦人・子供服、バッグなどの服飾雑貨等を取り揃える。食品では、冷凍食品も取り扱い、人気のキンパをはじめ、塩こうじからあげ、国産黒豚肉入り餃子、フライパンでつくるミールキットなど、毎日の食事の助けになるラインナップを揃える。

実際の暮らしをイメージしやすく、生活のシーンが見えるような売場も展開。食品の売場ではキッチン用品の売場と融合し、食べる・調理する・用具をしまう・食品を保存するなどの行動に合わせた陳列を行なう。生活雑貨売場では季節に合わせた家具や寝具などのファブリックコーディネートを中心に陳列する。

施設内には、可児市立図書館の分館である「カニミライブ図書館」を開設。地域の人々が気軽に利用できる図書館として、買い物のついでや合間に図書館で本を借りたり、読書の後に買い物をしたり、図書館と店舗の垣根なく行き来できる。図書館の運営は可児市が行なう。

「カニミライブ図書館」のコンセプトや空間デザイン・設計は、良品計画の空間設計部が担当。店舗と一体化した空間デザインと書架の配置、特色ある書籍の分類や並べ方で、普段は手に取らないような新たな本と出会える機会になるような工夫を施した。

また、30年以上にわたり市民に愛され、老朽化のため9月に役割を終えた移動式図書館「ひまわり号」を、地域活性化拠点のシンボルとしてセンターコートに展示する。

地域に密着した取り組みとしては、イベントスペース「open MUJI」を設置。行政、地域事業者、NPOなど地域で活躍する人々と連携した活動を実施する予定。イベント未開催時はコワーキングスペースとしても開放する。

また、open MUJIスペースの一坪分を貸し出して起業支援を行なう「一坪開業」支援も実施。自作商品の販売や、地域でお店を始めてみたい人、子育てのために仕事を離れた人などの「起業」のきっかけづくりの一助とする。

日常的、定期的に自分自身の体を状態をチェックし、健康状態に関心を持ってもらうことを目的に、セルフ計測機器を設置。身長計・体組成計・血圧計だけでなく、肌診断、ストレスチェック、野菜接種量測定器、脳年齢・血管年齢測定器などユニークな機器を設置する。

地域の人の会合や、発表会などにも使用できる「ミーティングルーム」も設置。4人用(2部屋:1部屋200円/h)、12人用(1部屋:500円/h)を用意する。

所在地は岐阜県可児市下恵土5750。売り場面積は約900坪。