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JR西日本、警報器も遮断機も無い踏切に「踏切ゲート-Lite」

JR西日本は、リスクの高い第4種踏切への安全対策を強化する「踏切ゲート-Lite」を開発した。2021年から整備を進めている「踏切ゲート」と同等の一旦停止効果が期待できるとともに、施工性が向上している。

第4種踏切とは、踏切警標だけが設置され、遮断機も列車の接近を知らせる警報装置も無い踏切。歩行者や自転車等が通行する際、自身で列車を確認する必要があり、通行のリスクが高い。

踏切ゲート-Liteの設置により、通行者を物理的に一旦停止させることで、左右確認を促し、直前横断による踏切障害事故を防ぐのが狙い。材料を軽量化することで、施工時間も短縮し、施策の迅速化を図る。

手動式の「遮断桿」を備え、進入時には上に持ち上げて通行し、退出時には前に押すか上に持ち上げて通行する。動かした遮断桿は、自動的に元の位置に戻る。

今後は、第4種踏切が多く設置されている中国地方を中心に、「踏切ゲート」「踏切ゲート-Lite」を2025年度末までに約220カ所へ設置する計画。