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Wolt、配達員に「廃棄ホタテ」のヘルメットを提供

Wolt Japanは、甲子化学工業が製造するホタテの廃棄貝殻からできたヘルメット「HOTAMET(ホタメット)」をWolt専用仕様で特注し、札幌、函館、盛岡、仙台の各エリアで稼働しているWoltの配達パートナーの中から希望者に数量限定で配布する。

'23年4月からすべての自転車利用者に乗車用ヘルメット着用の努力義務が課されたことを受け、配達パートナーがヘルメット着用の必要性を再認識すると同時に、環境への配慮を意識する機会の提供を狙いとしている。

HOTAMETは、ホタテの国内有数の生産地である北海道猿払村のホタテの廃棄貝殻と廃棄プラスチックを組み合わせたエコプラスチック素材「カラスチック」を採用した、環境配慮型ヘルメット。北海道猿払村ではホタテを加工する際に水産系廃棄物として貝殻が年間約4万トン発生しており、廃棄貝殻の地上保管による環境への影響や堆積場所の確保などが地域の課題となっていた。このことから、ホタテ貝殻も村を支える重要な資源として捉え、ホタテ貝殻を素材としたヘルメットの製品化に至ったという。