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窓に塗る遮熱塗料、自作する簡易内窓「DIYショー2023」

千葉県の幕張メッセにて、日本DIY・ホームセンター協会が主催する展示会「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2023」(DIYショー)が開催されている。期間は8月26日(土曜日)まで。

ホームセンターで取り扱われるようなDIY関連の製品を扱うメーカーが一堂に会する展示会。大工道具、電動工具、塗料、アウトドア、ペットグッズなどジャンルは幅広く、会期中の来場者数は5万人を見込んでいる。

窓ガラス用遮熱ペイント

ポスターカラーやアクリルガッシュなどで有名なターナー色彩は、実用性を備えた高機能シリーズの新製品として、窓ガラスに塗ることで遮熱性を高める「窓ガラス用遮熱ペイント」を紹介している。

遮熱ペイントは、窓ガラスにスポンジやローラーを使って塗ることで、日射熱をカットし、室内温度の上昇を抑えるという塗料。色はクリヤーとシルバーがあり、日射熱カット率はクリヤーが38%、シルバーが58%となっている。UVカットは98%で、水性、シックハウス対策品となる。

塗膜が固まった後、不要になったらめくって簡単に剥がすことが可能。アクリル板に対し塗布すると剥がせなくなるので注意が必要としている。塗布時のローラーにもよるが、塗膜には凹凸模様ができるため、塗った窓ガラスに目隠し効果が加わる。

製品のボトルは330gで、90×200cmの窓2枚分。

不要になったら塗膜を剥がせる

都市部でも注目、自分で作れる断熱二重窓

アクリサンデーは「エコな簡易内窓」を断熱、防音、結露軽減などのメリットとともに紹介している。

「エコな簡易内窓」は、冬の気温が厳しい地域を中心に展開し、10年以上販売されている製品。一方、昨今の猛暑によるエアコンの多用や、通年で電気料金が高騰していることで、東京など都市部からの注文も増えているという。

製品としては簡素で、窓面には中空構造のポリカーボネートを用い、窓フレームの樹脂パーツを自分でカットして装着して、引違いタイプの内窓を自作できるというもの。全体的に非常に軽量で窓枠に負担がかからないほか、レールパーツは両面テープで貼り付けるだけなので、賃貸物件にも使用できるとしている。

あくまで補助的な簡易窓で、鍵がなく強度もないため防犯性は向上しないほか、気密性の面でも本格的な内窓ほどにはならない。火気の近くで使用できない、有機溶剤のクリーナーは使用できないとった通常の窓とは異なる注意点もある、

それでも、一般的なアルミサッシの窓だけの場合と比べれば、窓面温度の抑制、結露抑制、遮音性の向上、電気代の節約効果が見込める。

正確な採寸やカットが必要になるなど、丁寧なDIYが前提の製品だが、例えば幅1,800×高さ900mmのキットが9,438円で販売されているなど、安価に導入できるのも魅力になっている。