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サンドベージュの脚立、溶岩石バスマット「DIYショー2023」

千葉県の幕張メッセにて、日本DIY・ホームセンター協会が主催する展示会「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2023」(DIYショー)が開催されている。期間は8月26日(土曜日)まで。

ホームセンターで取り扱われるようなDIY関連の製品を扱うメーカーが一堂に会する展示会。大工道具、電動工具、塗料、アウトドア、ペットグッズなどジャンルは幅広く、会期中の来場者数は5万人を見込んでいる。

プロ用脚立がサンドベージュに

はしごや脚立を長年手掛けている長谷川工業は、天板をテーブルや棚のように利用しやすい足場台の製品を中心に、アウトドアやキャンプ向けのカラーを施した製品を展開する。これらは今後、「HASEGAWA CAMP」(ハセガワ キャンプ)というアウトドアブランドで展開していく。

すでに脚立・足場台のシリーズでは、カラーにもこだわりブラックで統一した「BLACK LABEL」(ハセガワ ブラックレーベル)シリーズをラインナップしているが、こうした製品や、軽量・高耐久なカーボン樹脂製で150kgに耐えるコンパクト踏台「desta」なども「ハセガワ キャンプ」のラインナップに組み込んでいく。

オリジナルカラーの製品として用意されるのは、兵庫県のDIYストア「WHATNOT」とのコラボレーションにより「サンドベージュ」カラーを施した足場台「DRS(BE)」。最大使用質量は100kg。重量は6.1kg。天板の寸法は70×30cm、高さは58~80cm。価格は28,600円。

「DRS(BE)」はベースモデルから継承する形で、脚部伸縮機構を搭載。脚部1本ずつが最大22cmの長さ調整を行なえ、傾斜地など平坦でない場所でも天板の水平をキープしやすくなっている。伸縮機構で露出する部分は、アルミにアルマイト処理を施してサンドベージュカラーと調和するような色にするなど、細部にまでこだわった内容。当然ながら、耐久性や安全性などはベースとなったプロ用製品の仕様を継承している。

イレクターのパイプに着脱が簡単な新タイプ

矢崎化工は、パイプとジョイントで柵や棚、家具を自由に作れる「イレクター」の新しいパイプ・ジョイントを参考出品で紹介している。

イレクターはスチールパイプと、700種類以上もあるというジョイントを組み合わせて、家具のように使えるフレームを自由に作れるシステム。業務用ではライブ会場のフロアの柵などに多く利用されているという。金属製パイプは樹脂コーティングを施したマット仕上げのものもあり、家庭のインテリアになじむラインナップもある。

イレクターのジョイントは、ネジ止めする金属製と、溶剤で接着する樹脂製があり、樹脂製は一度組み立てると分解できない仕様だった。そこで、高強度の樹脂を採用しネジ止め・分解可能で、接着を不要とした新しいジョイントが開発され、参考展示されている。

またパイプについても「ロックジョイント」(仮称)を搭載したパイプを開発。こちらは従来の樹脂製ジョイントに対して使えるもので、パイプを回転させると、偏心構造によりパイプ先端のロックパーツがせり出し、ジョイントに固定されるという構造。反対に回転させるとロックパーツが緩むため、工具不要でパイプの着脱ができ、組み立てや分解を繰り返す用途に向いている。

このロックジョイント搭載のパイプは今後バイヤーと交渉を行なうとのことで、店頭に並ぶ時期など、販売の詳細は現在未定とのことだった。

珪藻土の次は“溶岩石”バスマット

塗料やインテリア用品を多数手掛けるアサヒペンは、珪藻土バスマットに代わる製品として「溶岩石バスマット」を紹介している。

珪藻土バスマットは一部のブランドの商品にアスベスト(石綿)が含まれているとして回収が行なわれるなど問題になったが、これを受けて中国の工場はどこも生産を取りやめており、製品展開そのものが難しい状況になっているという。そこでアサヒペンが珪藻土に代わる製品として展開を始めたのが「溶岩石バスマット」となる。

ブースの担当者いわく、ヒントになったのはアクアリウム(水槽)に入れる溶岩石だったという。アクアリウムでは、見た目だけでなく水質を改善・安定させる効果を狙って溶岩石が用いられることもあり、こうした効果の元になる多孔質構造がバスマットにも応用できたとのこと。

溶岩石バスマットは、珪藻土のバスマットと比較して、吸水量は1.5倍、吸水スピードは1.3倍と、吸水性能が高くなっているほか、消臭効果も備える。吸水性が落ちた場合は紙やすり(400番程度)で研磨することで回復させられる。

左が珪藻土バスマット、右が溶岩石バスマット

また溶岩石をパウダー状にした上で薄く加工し、丸められる柔軟性を備えた「ソフトタイプ」もラインナップしている。裏側にはゴムが貼られ滑りにくいほか、軽量で、使用後に風通しの良い場所に置いておくといったことも簡単に行なえる。

BEAMS DESIGNの真っ黒な“物置”

淀川製鋼(ヨドコウ)は、ビームスデザインとのコラボレーションによる真っ黒なスチール製物置「YODOKO by BEAMS DESIGN」を紹介している。2022年末に発売された製品で、サイズは1坪サイズのみで、437,800円。

庭に置かれる設備として存在感のある物置に、これまでにないデザイン性を加えた製品。ミリタリーデザインをモチーフにオールブラックで統一されているほか、右隅にはステンシルフォントで型番などが表記されている。側面にはコンテナのドアをイメージした凹凸の板や(ダミーの)取っ手が取り付けられるなど、実用性とは違う遊び心も。実際に庭に設置すると、かなりの存在感になるという。