ニュース

立ったまま寝る仮眠ボックスを体験してきた 意外と快適

ネスレ日本と広葉樹合板は、ネスカフェ原宿に、立ち寝できる仮眠用ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」を体験できる「ネスカフェ 睡眠カフェ×ジラフナップ“立ち寝コーヒーナップ”体験席」を期間限定で設置した。期間は9月17日まで。利用料金はコーヒー1杯込みで825円。体験時間は約30分。

ジラフナップは、疲労や眠気を感じた際に立ったままひと休みできる仮眠ボックス。イトーキが所有する開放特許「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」を、広葉樹合板がライセンス契約し、開発に至った。

「頭・お尻・すね・足裏」の4カ所のみを支え、この4点を固定すると、どんなに脱力してもリラックスできる立ち寝姿勢のキープが可能としている。昇降スイッチを搭載し、お尻やアームパッドの高さを調整できるため、理想のポジションを誰でも実現可能。対応身長は2m未満、体重100kgまで。

ラインナップは、森の中をイメージした「フォレスト(FOREST)」と、近未来をイメージした「スペーシア(SPACIA)」の2つを用意し、発売は12月末~'24年1月を予定。価格は未定だが、300万円前後を想定している。

左から、「フォレスト」と「スペーシア」
「頭・お尻・すね・足裏」の4カ所のみを支える

意外と快適で「全然寝れる」

8月1日に正式発表された製品で、ジラフナップを体験できる場所はネスカフェ原宿が初となる。オープンに先立ち、実際に仮眠ボックスを体験してきたので使い心地をレポートしていく。

ジラフナップを体験

ボックスの中に入ったらまず、足裏を足裏パッドに密着させ、次に膝やすねをパッドに当てる。お尻の高さを昇降スイッチで調整したら、アームパッドを下ろして高さを昇降スイッチで調整。アームパッドには手や顔が触れるが、不織布が用意されており衛生面にも配慮されていた。

利用方法
不織布が用意されている
立ち寝スタイルを体験

利用してみてまず思ったのが、膝とすねのパッドの密着感がほどよく、脚が包まれるような感覚があって意外な心地よさがあることだった。アームパッドに腕や顔をつけてみると、姿勢は意外と楽で「これは寝れる」と思った。

感覚としては、机に突っ伏して寝るスタイルと立ち寝の中間あたりという感じで、学生時代に机に突っ伏して授業中に寝ていたので割と慣れている姿勢で十分リラックスできた。机で寝るよりも首や腰への負担も少なく、最初は懐疑的だった「立ち寝」というスタイルは案外アリかもしれないと思えた。

学生時代、机に突っ伏して寝ていた身としては慣れている姿勢だった。座って寝るより首や腰への負担が少ない
膝とすねのパッドの密着感が良かった
ファンが稼働しており暑さも感じない
アームパッドを最大まで下げた位置
アームパッドを最大まで上げた位置
アームパッドを少し高くしてみた。寝づらそうに見えるが脱力できている

なおジラフナップを開発した広葉樹合板では、立ったまま寝た場合の仮眠効果も実証。北海道大学と台湾の国立成功大学との共同研究によると、ジラフナップで立ったまま寝ると、睡眠段階2に到達することが判明。

睡眠段階2は軽い寝息をたてる程度の睡眠状態で、脳のリフレッシュや情報処理、認知能力の回復などの効果が期待できる。また、仮眠の効果を実感しつつ熟睡しすぎないため、頭がぼーっとすることなく仕事に素早く復帰できるという。

一般的に昼の仮眠は20分くらいが推奨されており、ジラフナップでも同様の時間での利用を想定している。実際、ジラフナップで立ち寝スタイルを体験してみると、布団に横になるのとは違いぐっすり寝すぎないため、起床後の体のダルさなどは感じにくそうだと思った。ランチなど食後の眠いときにオフィスにあったらぜひ使いたい。

コーヒーナップを学ぶ

なお、今回ネスカフェ原宿に設置した体験席は、日中の短い仮眠(昼寝)の前にコーヒーを飲み、気軽に立って仮眠をとるスタイルを学ぶサービスとして提供。

ネスカフェ原宿での仮眠サービスでは、ジラフナップに入る前にコーヒーを飲む

仮眠の前にコーヒーを飲む「コーヒーナップ」というスタイルがあり、15~20分の短い仮眠の前にカフェインを含むコーヒーを飲むことで、ちょうど起きた頃にシャキッとし、その後のパフォーマンスに役立つと言われている。ネスレでは今回のサービスで、コーヒーナップと“立ち寝”をセットで学んでもらい、職場や家庭でも実践することで、睡眠不足に悩む人はもちろん、生産的な働き方をしたいという人の一助となることを目指している。

体験の流れは、「ネスカフェのコーヒーを1杯飲む」「ジラフナップに入り立ち寝スタイルでくつろぐ」「退出」という順。提供されるコーヒーにはカフェインが含まれているが、希望すればカフェインレスコーヒーへの切り替えもできる。

コーヒーを飲んでから15~20分の仮眠をとると、起きる頃にシャキっとしてその後のパフォーマンスに役立つという
提供されるコーヒー。希望すればカフェインレスにも切り替えられる

ネスレ日本では2017年からコーヒーナップを通じた新しい睡眠スタイルを提案する体験型カフェを各地で展開しており、ネスカフェ原宿では2021年3月から常設の睡眠カフェを3階で提供。

今回のジラフナップとのコラボレーションは、ネスレ日本がこれまで提案してきたコーヒーと短い仮眠を組み合わせた「コーヒーナップ」というスタイルと、ジラフナップが作り出す空間の相性が良いことから実現。ジラフナップが開発中の段階からネスレ日本が広葉樹合板にコラボレーションを提案し、第1弾としてネスカフェ原宿への設置が決定した。

2017年からネスレ日本が展開してきた睡眠カフェ