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LINE・ヤフー、2万人にOpenAI APIの独自チャットAIサービス導入

Zホールディングスは、「GPT-4」などOpenAIが提供する全てのAPIに関する利用契約を締結し、グループ会社のLINEとその子会社、ヤフーでの利用を開始した。また、LINEおよびその子会社、ヤフーの従業員約2万人に向けて、APIを活用した対話チャット型の独自AIアシスタントサービスを提供開始した。

利用契約の対象は、7月1日時点でOpenAIが提供する、「GPT-4」や「Embeddings」、「DALL・E」など全てのAPI。

独自AIアシスタントサービスの社内利用にあたり、社内認証やネットワーク制限を行ない、各社の社内ネットワーク環境下でのみ利用できる、セキュアな環境を整備。出入力情報はOpenAIモデルのトレーニングやOpenAIのサービス改善に活用されず、二次利用や第三者への提供がされない仕様としたため、社外秘情報の利用にも対応する。

対象となるAPI

GPT-4、GPT-3.5、GPT-3(大規模言語モデル)
Embeddings(検索、クラスタリング、分類等の実行を目的に文章をベクトル化)
DALL・E(テキストから画像やイメージを生成)
Whisper(音声文字起こし)
Moderation(テキストのセンシティビティを判断)

利用者は、文書やメールのテンプレート作成、文案の修正、調査、文章の分類分け、外国語のテキスト翻訳、アイデア出しなど、より多くの業務シーンで活用できるようになる。

ZHDでは2023年6月、ZHD、LINE、ヤフーのメンバーで編成した生成AI社内推進組織「生成AI活用推進室」を発足し、63人が所属している。また3月には、ZHDグループ全従業員を対象とした「生成AI利用ガイドライン」を策定している。