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渋谷・道玄坂二丁目の歩行者空間拡大 東京都

東京都は、「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」の街区再編まちづくり制度に基づき、道玄坂二丁目地区を街並み再生地区に指定した。道玄坂・文化村通り沿道において歩行者空間を拡大する等、基盤整備を進める。近隣ではパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が開発する、地上28階建て、高さ約115mの複合施設「道玄坂通」が8月に開業する。

街区再編まちづくり制度とは、密集市街地など、まちづくりの様々な課題を抱える地域において、地域の実情に即した規制緩和を行ない、共同建替え等のまちづくりを段階的に進め、魅力ある街並みの実現を図る都独自の制度。

道玄坂二丁目地区における整備の目標は、「地区の個性・魅力を伸ばす機能の誘導」「歩いて楽しいウォーカブルな歩行者空間の形成」「百軒店エリア・道玄坂小路沿道における魅力的な環境創出」「緑豊かな沿道の形成」「安全・安心なまちづくりの実現」の5つ。

隔地・地域荷捌き駐車場やシェアサイクルポート、貫通通路などを整備するほか、共同化により沿道の広場を設ける。また、道玄坂(大山街道)の再整備を行なう。

具体的には、道玄坂や文化村通り沿道に低層部へのにぎわい誘導と回遊性向上に資する歩行者ネットワーク、百軒店エリア・道玄坂小路沿道の路地空間に界隈性を活かしたウォーカブルな道路空間等を整備する。加えて、道玄坂、文化村通り沿道においては緑化を推進する。

そのほか、文化の発信・育成に資する施設や観光支援・宿泊滞在施設など都市機能の誘導を図り、まちづくりに寄与する取り組みに対する容積率等の緩和を行なう。

今後は渋谷区において地域の合意形成を図りながら、地区計画により、まちづくりを進める。